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苦手に、おすすめ! 多感覚を活かすひらがな練習法!
今日も、小学校入学を目前にしたお子さんが
「ひらがなが覚えられなくて…」と心配されている方に出会いました。そこで、目からのヒントと耳からのヒント、さらに背中の感覚を活かしたマルチセンサリーで楽しい練習方法を1つご紹介します。
背中で当てっこ!
◆ 練習の手順
(1) たとえば「よ」「ま」などと書いたカードを、お子さんの前に置きます
(2) まずは大人が、どちらか一文字をお子さんの背中に指で書きます。
(3) お子さんに「どちらを書いたか当ててみて!」とたずねます。
(4) 最初は、「短く横線、あしくる」「横線2本、あしくる」などと言いな
がら、それに合わせてゆっくり書くようにします。
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『もじのかたちをとらえるための ひらがなれんしゅうちょう』から
(5) なれてきたら
① 「よ」「ま」「は」「ほ」などカードの数を増やす
② 何も言わずに背中に書く
③ 背中に書いた文字を、テーブルの上に指で「書けるかな?」とする
背中は「くすぐったい」という子には、手のひらや机の上、壁や宙に大きく書いてみせるのも方法です。
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◆ お風呂で練習
リラックスできるお風呂での練習も、おすすめです。その場合は、ひらがなの「おふろポスター」などを利用しましょう。答えに迷っているときは、
「これとこれ、どちらでしょう? もう一度、書くよ。」とか、
「答えは、このあたりにあるよ」などとするのも方法です。
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さらに慣れてきたら、好きな文字を選んで、子どもから大人に出題してもらいましょう。お子さんが背中に書くのに合わせて、大人はお風呂の壁などに大きく書いて見せるようにします。
◆ ここがポイント
早くから力を発揮する子もいれば、ゆっくり伸びる子もいます。まだ、大人ほどには思いを上手に言葉にできない子どもたちですが、誰に言われなくてもまわりの子と自分を比べてしまっていることもあります。
・ 「当てっこ遊び」は、まちがえることもあるから楽しいことを確認しま
しょう。
・ 文字の形を整えるのが難しいようであれば特に、指で机の上などに書く
ことから始めましょう。
・ できないことを言うのではなく、できるようになったことを認めるよう
にしましょう。
私たちの教室からは、中学高校になっても書くことに苦労をしていた子が何人も、難関大学へ進むなどしています。最初の一歩だからこそ、その子なりの学びを大切にしたいですね。
* こちらも、参照ください
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