Butterfly Effect 3
あの日は何気なくやってきた。
何かが起こる予兆なんてこれっぽっちもなくて。
(この村は平和である事だけが取り柄だ。)
だから、僕はその知らせにも、あぁ、そうか、ぐらいにしか
興味を示さなかった。
町に移動式サァカスが来た。
いつもとは違うサァカス集団だけれど、そこに大差はないよ。
そうだね、パレェドの日ぐらいは、見に行こうか。
僕とアリスはそれだけでこの会話を終わりにした。
今日の朝食では、お祖父さまへのお見舞いの品について決めることの方が、
遥かに大切だったから。
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