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一ノ瀬 織聖
2018年11月30日 23:42
White NOise #02 檸檬色が僕の目を刺す。朱色の血が混じり合い、橙色に足下を染めた。僕達はただひたすらに、青灰色を求めた。白い砂漠を越え、灰色の建物に腰を落とし、漆黒の闇に溶かす。何度そうしただろうか。もうはっきりと思い出せない。そして気づいたんだ。それらは薄々気が付いていた事柄だったけれど、この時、確信をした。僕らは色を喪ったのではない。僕らが色を落としてきたこ