恥ずかしがり屋でも出来る?
恥ずかしがり屋でも出来るのか
人前で喋るのが苦手、人と接する事がそもそも苦手、コミュニケーションが苦手、知り合いにチケットを売るなどの行為が苦手。
こういった壁もありますよね。
全部私に当てはまってました。
まず、他人を全く信用していない人間だったので、心の中はいつも厚い壁で閉ざしていました。
誰も私の事が分かる人なんていないし、深く付き合うのはしんどいな。くらいのコミュニケーションしかとっていなかったんです。
そんな人でも道はあります。
とにかく技術を磨け
技術は自分に自信を持つための道具です。
人と馴れ合う必要はありません。
ただ黙々と稽古をする。
どちらかというと、教室などの人が居る場所では普通の稽古をこなして、帰ってから1人になったところで、鏡を見ながら構えの形を体に覚え込ませたり、刀の振る軌道をスローモーションでしっかりと表現して見え方の確認をしたり。
影の努力じゃないですが、人のいない所で技術を磨きます。
講師はハッキリと言いませんが、何か他の人と違うと感じると、自然とメインを任せられたり、ステージの話を持ち掛けてきたりしてくれます。
言い方が悪いですが、こちらからコミュニケーションを取るのではなく、相手からコミュニケーションを取ってくるように仕向けるという感じです。
初めての現場はとにかく笑顔で
1番怖いのが初めての現場。
知り合いも居ない場所に1人で突撃する事が多くなります。
なので、毎回新しい環境に馴染む努力はしなければいけません。
ですが、笑顔でいると自然と相手から声をかけてくれます。
以前にも書きましたが、時代劇の現場はどこへ行っても顔馴染みがいるくらい狭い世界です。
そこに新しい人が入って来ると、今後も一緒に仕事をしていく仲間と認識されて色々と教えてくれます。
その時に、1人で暗い顔をしていると声がかけづらいのでどんどん独りぼっちになってしまいます。
挨拶はした方がいいですが、世間話などは自分から無理にする必要はありません。
まずは明るい表情で言われたことを淡々とこなす事に集中しましょう。
チケットを友人に無理矢理売りつける必要はない
舞台に立つようになると、チケットノルマと呼ばれるものに遭遇します。
1人10枚は売りましょう等、先にチケットを買わされる事があります。
3,000円のチケットだとしたら、いきなり3万円もマイナスになる訳です。
とりあえず親などには声をかけてみますが、家族だけで全て売り切るのは至難の業。
どこかで必ず「友達などに売らなければ」と焦ります。
1番買ってくれやすいのが、同じ殺陣教室に通っている生徒の方達です。
時代劇の舞台は、興味が無ければなかなかチケットを買ってくれませんが、殺陣教室に通っている人は少なからずとも殺陣に興味があって通っているので、同じ教室の生徒が舞台に立つとなると意外と見に来てくれます。
自分の地元の友達を無理矢理誘ってお金を払わせると、「アイツはチケットばっかり売りつけて来る」と思われるんじゃないかと心配になって来ますよね。
なので、興味があると分かってる人に声をかけてみましょう。
自分のチケットノルマが無くなれば、あとはプラスになるだけなので、売れば売るだけ収入が増えます。
人前で演技が出来ない
演技って恥ずかしいですよね。
何やってんだ、あの人。って思われたら心が折れます。
よくあるのが、もっと大きな声を出して!と言われます。
自信がないし、恥ずかしくて声が出せなくなってしまうんですよね。
でもこれは結構大切なことで、声を出せば出すほど恥ずかしさが消えていきます。
いわゆる、「もうどうにでもなれー!!!」と大声で叫んでいるようなものです。
演技の上手い下手って何で判断してますか?
自分の中に正解のイメージがあるんですよね、きっと。
それで良いんです。正解のイメージがあれば、それを完璧に表現する必要はありません。
頭の中にイメージがある人は、勝手に滲み出て来るので、しっかり大きな声を出す方に集中すればいいんです。
何が正解か分からず不安で声が出せない人は、まず正解を考えるのをやめましょう。
だって、自分の正解と演出家の正解が一緒とは限らないので、自分の正解をやっても違うと言われる事があります。
なので、ここは怒りの感情を利用して「何が求められてるのか分からない!!!」という感じで大きな声を出す方に集中しましょう。
人前で演技をするのは恥ずかしいですが、自分じゃない人間を演じているので、本当の自分を曝け出すよりはマシと思いませんか?
初めの一歩はこんな感じでスタート出来れば良いと思います。
まとめ
まずは自分でしっかりと技術を磨く。
そして心の感情は抑えて笑顔でいる。
殺陣教室の生徒さん達は自分の味方。
とにかく大きな声を出す練習をする。
こんな感じで過ごしていると、知らない間に人と話せるようになってきますし、演技も恥ずかしくないと思えます。
とはいえ、私も演技は最後の最後まで苦手でした。
ですが、自分は忍者だという信念があれば、普通に喋っていても相手には忍者として見えて来るようです。
なので逆に、演技するのをやめて私という忍者がここに存在しているという信念に変わっていました。
自分を信じて、舞台の世界に入り込んでみてくださいね。
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