📚2023.12 心理的安全性の高い職場 #32

こうして社員はやる気を失っていく（松岡保昌　日本実業出版社）

📚𝒃𝒐𝒐𝒌 𝒓𝒆𝒗𝒊𝒆𝒘

"企業力格差は「モチベーション」に起因する"

「言われたことをきちんとやり切る」ということは、仕事のプロセスのなかで必要な場面があります。しかし同時に、上司は、その仕事が、その人の人生やキャリアとどのようにつながっているのか、なぜ取り組む価値があるのか、人生やキャリアにおける意味や意義をきちんと語りあうべきなのです。対話を通して、本人にその価値に気づいてもらうべきなのです。働く１人ひとりの心にどう火を点けられるかは、メンバーと直に接する管理者の役割として、とても重要なのです。

"リーダーシップ論の1つとして「サーバント・リーダーシップ」"

サーバント＝使用人　つまり執事のように、組織に対しても部下に対しても、奉仕の精神で支えることで、リーダーシップを発揮するというものです。自分が一番くわしい、自分が一番できる、あるいはそうあらねばならない。そんな考えを捨て、自分よりも優秀な人を育て、力を発揮させ、組織への成果と導く。そんな発想に切り替えることが大切です。優秀なメンバーには一目おいて、メンバーに教えてもらうくらいの気持ちで接していく。信頼して頼る。そして、自分も含めた「チーム」をつくっていくのです。

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この本をどういう目的で私が読もうと思ったかというと...

看護師として3つの職場の経験があり、全てが全く違う分野。

1.3次救急国立病院（いわゆるその県の医療の中枢を担う大きな総合病院でその中でもドクターヘリなども飛んでるかなり忙しい病院）
2.美容外科（保険診療でほぼ国家公務員だったのい、完全自費診療で民間でノルマもあるようなところに突然飛び込んだ）
3.訪問看護（自費と保険が混在しており臨床を経験しつつ提案型の1と2の間のような環境）←NOW！

すべて異なる環境で、
それぞれのメリット・デメリットや特性も全て知っている上で、
最高最上級な職場ってなかなかないな、と思う。
その反面、3が自分の中では1番上手に会社が回っているなと感じており、
（特に人間関係）
それは、なぜなのか？すべて同じ看護師免許で働いているのに、どうして差が出るのか？
曖昧ななんとなくの判断じゃなくて、具体的に知りたくて、読んでみた。

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社員がモチベを維持しうまく会社が回るために書いてあるポイントが3の職場が1番多く当てはまった。
具体的には、
・基本話をきちんと向き合って聞いてもらえる
・理由や背景の説明がおおむねある
・一方通行の指示がない
・ある程度自分がコントロールできる部分を残してくれる
・云うことが一貫している
・感覚での評価が少ない
・絶対に人のせいにしない
・仕事の押し付けはなく皆が率先している
・皆が愛想よくピリピリする雰囲気がほとんどない　...etc

上記は社会にでて1人の人間としての態度、対応としてかなり当たり前のことなのに、
こうやって書籍に記載されているくらいだから、
徹底できない人がほとんどなんだと思う。
そんな中で、現在の私の職場は上記の点が徹底されており、
しかも、別に上司が口うるさく言わずとも、
入社した瞬間からそのような人材しか入ってこない時点で、
もはや自社の面接ってどんな秘密があってこんないい人しか入らないんだろうと気になるレベルである。。

そう、圧倒的に「心理的安全性の高い」職場である。
働きやすい職場って結局これに尽きると思う。

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そんな現在の会社でも、
例えば子育て世代にとっては働きにくいなどのデメリットはある。
そして、冒頭の2点に関しても、今の職場ではうまくイメージできず、よく分からなかった。
というのも、今の職場は「完全副業禁止」。
この令和の世で、そんな時代と逆光したルールをわざわざ決めるなんて。（なんて頭の固い社長だろうか。）
言い分としては「副業が本格的になり本業がおろそかになるのでは」
ということだが、そもそも看護師は自宅に仕事はもちかえれず、ましてや訪問してお仕事するわけなのだから、
まさか患者さんの自宅で副業のことをする人なんているわけがない ... できない ...
本音はレッドオーシャンなこの訪問看護業界で、
業界をリードしている我が社のシステムややり方が、
退職されて他社に流れるのが怖いんだと思う。

ただ、個人の「キャリア自律」を会社が率先して行い、
その中でも、社内でこのことを行うことが、その人のキャリア形成の中でどう大切なのか説明し、
サポートをすることは今後更に進んでいくだろうから、
そんな時、我が社が時代遅れになることだろう ...とその点に関しては冷めた目でみている。（笑）

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そしてもう1つ。「サーバント・リーダーシップ」
いわゆる、みんなの先頭に立り、群を率いるリーダー像と異なるため、うまく想像ができなかった。
（戦国時代なら即刻殺られているだろう .... ）

皆様の組織のなかでそんなリーダーがいたらぜひ教えてくださいませ。

ただ、やみくもに不平不満を口にするのではなく、改善策まで提案する。
具体的に何が今の職場に欠けているのか知る。
意外と書籍を読んで自分の会社はうまく回っている方だと思えるかもしれない。

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