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ツインレイと文学

文学...というと大げさな感じになってしまいますが、彼と出会った後に改めて読み返したら、あれ、これはツインレイのことを書いた作品だったのでは、と思った作品が何冊かありましたのでご紹介します。

①高樹のぶ子『甘苦上海』
51歳の女性経営者と、39歳の新聞記者上がりの男性との恋愛物語。

日経新聞の連載小説だったのがもう十年以上前、私はリアルタイムで連載を読んでいました。

その当時は全く、興味本位。
え〜、こんなに年離れてるのに~。
え〜、なんでこんな悪い男に惚れちゃうの~って。

まさか自分が十年後に、おんなじように一回り下の男に出会うとは、惚れるとは夢にも思っていませんでした。

でも、読み返してみて、ああ、私はこれを読んでいたんだ、いやむしろ、読まさせてもらっていたのかもしれないとさえ思えた。予習のために(笑)。

それくらい、年下の男を本気で愛する主人公、紅子さんはかっこいい。執着心や嫉妬心にまみれてかっこ悪いところも含めて、でもおそらく、相手の妻も子供をもサポートし続けたその生き方はめちゃくちゃかっこいいと私には思える。
紅子さんは、私の憧れ。

そうして、相手の男、最初読んだ時は、最低で、ひどくて、情けなくすら思えた京もまた、ツインレイという言葉を知った後では、愛おしく思えたし、ああ、この男は紅子さんがいなかったら生きてさえいなかったかもしれないと思った。
彼を生かして、父親にして、彼の人生そのものを支え続けたのは紅子さんの存在だった。
京もそれを自覚してたと思う。
でも紅子さんはそれすらどっちでもよかったかもしれない。

この作品とは違うけれど、高樹のぶ子さんの『業平』もまた、ページを開くだけでそこから色香が漂ってくるような、くらくらするような愛が届いてくる作品です。


②小池真理子『午後の音楽』
40代同士の男女の恋愛物語。
妹の夫、妻の姉、という立場にある相手を、お互い愛してしまいます。

主人公、由布子の生まれ育った家庭は歪なところがあり、妹とも心から打ち解けては育ってこなかった。
離婚後も一人娘を育てながら、凛として生きてきた由布子が、自分の心のうちを本当にさらけ出せる相手として愛してしまったのが、妹の夫である龍士郎でした。

お互いの心の中の空虚さだったり、人生の難儀さに立ち向かうための心の拠り所の必要性だったり、中年以降感じるであろう、そういうものの心情が、とてもリアルに描写されています。

タイトルにある、午後、というのもおそらく、人生の午後、という意味合いでもあるのだと思います。

この作品の中で、私にとって特に印象的だったのが、目に映る全てのものの中に相手を見ている、という感覚の描写です。

これはツインレイという言葉を知って、初めて分かった。

目に映る全てのものの中に相手を見ている。
誰かに与える愛が全て相手への愛につながってゆく。

そんな感覚が私にはあります。

全てはつながっている、とか全てはひとつ、とかそういう話に関わってくるのかもしれない。

ただの不倫とか、禁断の恋とかそういう括りだけにとどまらない、普遍的な愛の、あるいは人生の真理みたいなものがここにはあります。

この作品も、主人公の決断は美しくかっこいいです。


③川端康成『山の音』
60歳近い男性が、息子の嫁である20代の女性に惹かれてゆきます。

川端康成はどうしても『雪国』のほうが有名ですが、私はこの『山の音』が大好きです。

最初に読んだのは高校生の頃。
当時は一般的な解説通り、死を意識し始めた初老の男が、若い嫁に初恋の人の面影を見る、くらいの理解でした。
でも、家族の中に漂う不協和音というか、どうしたって理解しあえない感情とか、持って行き場のない思いとか、そういうのが静かに心に沁みてくる素敵な作品でした。

でも、ツインレイという言葉を知ってから読むと、あれ、これもツインレイだ、って思えた。

いい年して若い嫁に、とかそういう下世話な話ではなくて、もっと切実なもの。

お互いが、生きるためにお互いを必要とし合ってる、みたいな感じ。

相手が自分の生きる意味。

そんな感じ。

それは、死を意識するような年齢だからこそ余計に切実なものかもしれないとも思ったり。

人生折り返し地点を過ぎた私にとってもまた、相手を思う気持ちは切実なもので、好きだから一緒にいたい、を越えて、生きる意味みたいな根源的なところで相手を求めてる、ってそんなふうに思えることがある。

体の関係とかそういう意味だけでなく、ただひとつになりたい、みたいな感覚。
魂がひとつになりたいとか思っているのか、どうなればひとつになったと思えるのか、今はまだ分かんないけど。


ツインレイという言葉を知ってから、私はチャネリングを習ったり、いろんな存在からメッセージをもらったり、夢で彼と会話したりしてる。

そんな、夢の中とか、おそらく瞑想中に受け取るメッセージとか、そういうことも川端康成はたくさん書いていて、『掌の小説』という短編集に載っています。
これも、美しくて素敵なお話がたくさん詰まっています。




以上、私の感じた、ツインレイを描いた作品でした。

ツインレイというフィルターを通して見ると、これまで読んだ作品もまた新たな発見があるかもしれません。

それは小説に限らず、漫画や映画、歌の歌詞の中にも。

きっとたくさんメッセージが伝えられてる。

宇宙の愛や真理をたくさんの人に知ってもらいたい、というのが宇宙の意思だから。









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