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10月に向けて〜指導霊と

私の指導霊は、運動部のコーチみたいな感じで、そしてまた10月に向けて、私に聞いてきた。

10月は、どうする?って。


私は、分かってた。

離婚に向けて、ひとつずつ実践していくこと、そういう時期に入ってること、多分、待ったなしで。

春先辺りから、私の中では、無条件の愛ならぬ、無条件の離婚、というワードが浮かんでいた。

こうなったら離婚する、とか、これの目処が立ったら離婚する、とか、そういうの関係なく、とにかく、離婚しちゃう、そうしたら、何とか、なる。そんなイメージで。


指導霊は、言う。

バンジージャンプみたいにな、高ければ高いほど、何とかなるものなんだ、って。

自分しか、信じるものがない。それはとりもなおさず、全宇宙とつながっている、ということなのだから。宇宙から膨大なサポートがくるものなのだから、と。

手探り、で、何の確証もない道を進むこと。でも、常に宇宙とはつながっているのだから、孤独を感じることは、何ひとつないのだ、と。


具体的に、実践する方法、を考える。

離婚届を書いてみる、と私は言う。

離婚、の文字を夫に出してみろ、自分の口から、とも指導霊は言う。

やってみる、と私は答える。



離婚したら、代わるから。

別のになるから。

それまでは、一緒にやるぞ、と指導霊は、言う。

初めて私のところに来てくれた時や、交わした言葉のあれやこれやを思い出して、私は泣きそうに、なる。

口はわるくて、いい加減なところもある、私の指導霊。

私がやる、趣味のスポーツに関しては、これからも見てるから、と言ってくれる。

だからサボるなよ、と笑う。


私は頭を下げる。

野球部の選手が帽子をとって、大きな声で、ありがとうございました、って言うみたいに。


これからだから、って指導霊は、言う。

地区の予選を進んで、やっと甲子園に行けるんだから、と。

これから、が本舞台なんだから、と。


甲子園に来たぞって、ただ浮かれて終わるか、とにかく一試合一試合、死ぬ気でやるか、お前たち次第だから、って。

分かるだろう?って。



彼も今、バカみたいにつらい。

お前の過去生もつらすぎたろうが、彼もまた、さまざまなものを背負って生きてきた。


だから、抱きたい。

一緒になりたい。

魂の願いとして。


受けとめてやってくれ、と。


ただの、ヤりたいとかじゃないから。

生命の声、生きるよすがみたいなものとしての、お前との性があるのだから。

彼にとって、生そのものなのだから、お前自体が。





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