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辻仁成さんのJAPAN ファイナル ツアー 行きたいのに行けない。

辻仁成 JAPAN ファイナル ツアー
“終わりよければすべてよし”
辻さんの引退ラストコンサート
行けないと諦めていた。

東京での日程を終え
いよいよラストライブ。
大阪フェスティバルホール
そのあとは無い。

4月に辻さんのWEBマガジンで
プチ引退の記事を読んだ。
いつか年齢に負けて
クオリティが落ちて
それをラストコンサートにはしたくない。
そんなふうに読み取る。

JAPANファイナルツアー東京初日。
その日のWEBマガジンには
「熱血な人生はここから始まる」
と書いてあった。

私はラストコンサートに
行かなくていいのか
一度諦めた思い
胸の中がざわつく。


私は、辻さんがECHOES時代の曲も、ソロの曲も僅かしか知らない。
辻さんが書いた小説も、僅かしか読んだことはない。
ミュージシャン、ツジ ジンセイという意識はあまり持っていなかった。

だから辻さんとの繋がりは、WEBマガジンの滞仏日記を書いている辻さんだ。

辻さんの滞仏日記に書いてある子育てのこと。子供の年齢は多少違うけれど、それを読んで、親の焦燥の思いをなぐさめてきたように思う。
そして、辻さんの言葉に助けられる。
変えることができない悩みを
私は一生持ち続ける。
それには変わりはないのに
辻さんの言葉で
こころは少し軽くなっていく。
だから辻さんの日記を読む。

私も辻さんとそう変わりない年齢。
ひとつひとつ幕を引いて
人生を終わらせるときが来る。

辻さんのラストコンサートは、辻さんの幕引きのひとつ。
辻さんの幕引きが、私の幕引きのひとつでもあるように思う。

行かなくていいのか。
私の人生の中で、そう多くない大切な場面のように思うのに。
行けない理由なんて
投げ捨てても構わないほどの理由なのに。

行きたいのに行けない。
不甲斐ない自分を
辻さんがこれから書く
ラストライブの日記が
また助けてくれるのだろう。

人生の幕をひとつ引いた辻さんが
またひとつ
人生の幕を開ける。
そんな想いに溢れているに
違いないから。

行きたいという想いの分
ラストライブの成功を祈る。
最高の最高の最高の幕引きをと。



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