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小さきものを見逃すな!MCU新章開幕!「アントマン&ワスプ:クアントマニア」

あらすじ

最小のアベンジャーズ、アントマン(ポール・ラッド)は、『量子世界』に導く装置を生み出した娘キャシー(キャスリン・ニュートン)達とともに、 ミクロより小さな世界へ引きずり込まれてしまう。

そこで待ち受けていたのは、過去、現在、未来すべての時を操る能力を持つ、 マーベル史上最凶の敵、征服者カーン(ジョナサン・メジャース)。

彼が量子世界から解き放たれたら、全人類に恐るべき危機が迫る…。 アベンジャーズで最も”普通すぎる男”アントマンが、マーベル史上最大の脅威に挑む。


ネタバレなし感想

アントマンはアベンジャーズだが、それを除けば誰よりも娘を愛している普通の善良なオジサンである。私は好きなヒーローがホークアイとアントマンで、アントマンのそういう普通の可愛らしいお父さんっぽさが大好きだ。

しかし新生アベンジャーズの開幕となる『カーン登場』ともなると、さすがのアントマンも規模が大きくならざるを得なかった。

今回一番残念だったのは3バカトリオが見られなかったこと(泣)量子世界でもスコット・ラングらしいユーモアは健在だったのは嬉しいが、さすがにちょっとくらい顔を出して欲しかったなー。

あと量子世界と言うからにはどんな映像になるのか楽しみだったが、これも期待の範囲を超えず。前評でやたらスターウォーズだと言われていて確かに戦いの絵や図式はそれっぽかった。でもそれを言ったらこういう構図の戦いは全部スターウォーズだしなぁ、と思いつつスターウォーズ以外が思い浮かばなかったのはやはりオリジナリティのない凡庸な映像だったからかもしれない。

























※ネタバレあり感想※

量子世界に関してはキャラも少し物足りなかった。ゼリー状の実体を食べたら言葉が分かるというキャラは、ドラえもんの翻訳こんにゃくみたいで面白かったけど、人間型のキャラが多すぎる。形としては笑えるけど人間界でないのにブロッコリーっぽい種族など、人間の想像が届く範囲外の形を生み出すのは人間では難しいのか?と思ったりもした。

さらに微妙だったのがカーンの小物感だ。人間型の造形なので仕方ない部分はあるけれど、アントマンと戦うのに素手で殴り合いはさすがにちょっと「おいおいマジかよ・・・。」とツッコミたくなった。

今回出てきたカーンは変異体の一部(?)のカーンなのだろうから、そんな強いやつでないのかもしれないけど、やはり悪役のファーストインパクトはもっと強烈な強さを示して欲しいなと感じる戦闘だった。

ドラマ『ロキ』の最終話を見直すと、カーンは穏やかなのか恐ろしいのか得体の知れない感じがあってとても良かったので、今後はもっと強キャラ感を出してくれ!(演じるジャナサン・メイジャーズは絶妙に演技が上手く、次回作もクリードの続編、と売れっ子になったようでこれからも注目したい)

そして過渡期なので仕方ないとは思うが悪役キャラの少なさもちょっとしんどい。モードックは面白かったけど、出来れば新しいキャラ設定だともっと楽しかったと思う。

文句が多くなってしまったけど、良かったところも沢山あった。

スコットが娘への想いで分裂体と一心になって蟻塚でコアに潜入しようとするところのカッコ良さや、娘と軽口の叩き合いをするところの可愛さ、若い者には負けんとばかりにアリ軍団を率いて総攻め込みをかけるハンク・ピム博士の勇姿は痺れた。

ジャネットはもうちょっと事前にちゃんと話しときなさいよ、とは思うがアントマンは家族第一の世界観だからまあ許せ・・・いやさすがに大災害を招きすぎ。せめてストレンジ先生くらいには相談しといて下さい!!!!

何やかんや色々あったけどまあ家族全員無事だったしめでたしめでたし・・・?いやそうでもない?まあいっか?人生は意味不明だし!で許されちゃうアントマンの軽くて普通なところを愛してます。

何よりキャシーちゃんがとても可愛い!各作品でヤングアベンジャーズの面々がいよいよ揃ってきたのはワクワクする。

MCU新章開幕としては少しインパクトが弱かったし、ポストクレジットのカーン大量発生はちょっと漫画的過ぎてギャグみたいには見えたが、今後も一生付いては行くので、製作陣はめげずに(?)頑張って下さいー!



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