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Photo by
ted_ozawa
[母への執着9]母との記憶 私はただ抱きしめられたかった
宣誓/
お母さん、私はあなたを手放して
自由になります!
そのためにまずは、母と私の間に起きたこと、
私が感じたことを書き出す。
当時を思い出しながら、思いのまま振り返る。
母との記憶で1番古いもの。
母が私より先に死ぬと知った日、怖くて寂しくてどうしようもなくて、長いこと泣いていた気がする。
ぼんやりとしか覚えていないが、泣いている私を母が抱きしめてくれた、というような記憶は全くなくてただただひとりで泣き続けた記憶しかない。
母が近くにいた記憶もないが、風景は家の中なので近くにはいたのだろう。
なにか私が悪さをしたとか、ケンカをしたとか、そういったことで怒られたとか、
そういう場面ではないような気がする。
ただ、なにかしらの出来事、もしくは母との会話の中で、母は先に死ぬのだという事実を知って泣いた。という場面。
おそらく就学前で、4・5歳くらい。
私にとってはそれなりに幸せで満たされた懐かしめる頃の記憶なのだが、それでもよくよく思い出してみれば泣いていても抱きしめられた記憶はない。
そこにまだ疑問がわいていないから、幸せな記憶なのかもしれない。
同時期、父が兄弟に手をあげている光景も頻繁に見ていて、それを母が必死で止めているような記憶もない。
今考えれば日常的な父の暴力とそれを傍観する母、私の両親はそういった力関係の夫婦だった。
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