父と娘のNY旅行⑦(月に捧げる祈り)
今日も父の友人の家に宿泊している。
今日の宿泊先は父の留学時代の友人の家だ。日本人の奥様、そして旦那様が父の同じようなアーティスト。子供は2人いる。そんな家庭だ。
マンションの一室が自宅で、その家の中に半二階のようなスペースがある。そこは少し大人の目から死角になる為、子供の隠れ家になっていた…
隠れ家でこの家の子達と、ひっそりグミを食べたりもした。大半の人が、ご飯前にお菓子を食べ、食事時にご飯が食べられず親に怒られた経験が誰しもあるのではないだろうか。笑
お菓子についてこのまま話すと、自然食系のスーパーへ行くと黒胡麻せんべいがNYにもあった。この家の子にもらったが、日本のと何ら変わりない味だったのを記憶している。
夜になり、父がぽつりと言った。
「明日上手くいくかな〜」と…
明日が父にとって本命のガローなのか、ここへきて自信を失い出したのか…
「お月様にお祈りしよう!」
私は咄嗟にそう言って、父と一緒にお月様に手を合わせた。
「明日お父さんのお仕事が上手くいきますように…」と2人でお祈りした。
我が家は、昔から父が大きな仕事を頂いた時などにお仏壇や神棚にお祈りをしていた。
だから何かにお祈りをしたら心が整うと思ったのでお月様にお祈りしよう!と提案したのだ。
キリスト教だといつもマリア様やイエスキリストの十字架を持っているのかもしれないが、その様なものはなかった。日本人の大半が神道(しんとう)だが、神道は岩や滝の神など多くの神がいる。目に見える何かかがなくてもお祈りができる。とても便利だと思った…
窓辺の月は薄い光だったけれど、しっかり想いを受け取ってくれた。NYの夜は暗くなるのが遅いのだ。私達が行った5月は20:00ごろでも明るかった。それがとても不思議だった。
このこともまた、自分が普段生活している日本の当たり前!が当たり前でない事実を子供の私に突きつけてくれた。
つづく…
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