母乳育児のこと
子どもが産まれる前のこと
できれば完母で育てたいなと
思っていました。
母が完母だったこともあり、
産まれればすぐ育てるのに十分なくらい
出るものだと思っていました。
でも実際は、
産まれてから数日母乳は出ませんでした。
病室で泣きながら
マッサージをしたり
2リットル水を飲んだり
出ないながらも吸ってもらって
3日目くらいに少し開通しました。
開通させるまでの2日間は地獄でした。
助産師さんに、開通するのに
「水は2リットル飲むこと」
「正しい姿勢で吸わせること」
「マッサージすること」
など教えてもらい全て実践しました。
でも、水を2リットル飲んだら
次の日低血圧で廊下で倒れてしまい
少し安静にと言われて
数回授乳をスキップ。
水分もあまり摂り過ぎは
体質に合わないとのことで
控えるように言われてしまって。
焦る気持ちばかり先走って
「どうして母乳出ないの」
「どうして倒れてしまったの」
「たくさん授乳しないとだめなのに」
と病室で何度も泣きました。
それでもどうにか軌道に乗せたくて
1日8回以上の授乳、
普段より多めに水分を摂ること、
ご飯をしっかり食べること、
など常に徹底して頑張ってました。
やっと少し量が増えて
母乳のみで足りる日も出てきて
喜ばしく思ったのも束の間
子どもも成長しているので
ミルクを足さなければならなくなり
なけなしの母乳育児、
意味あるのかなぁと何度も思いました。
それでもほんの少しでもいいから
母乳を飲ませて免疫を分けたい
母との触れ合いの時間として感じて欲しい
ともしかしたらエゴかもしれないけど
こだわりを持って続けました。
10ヶ月が経とうとしている今
離乳食も良く食べるようになり
母乳はほとんど出なくなっていて
子どももあまり欲さなくなり
そろそろ母乳とお別れかなと思っています。
母乳育児をしたくて頑張った10ヶ月
軌道に乗って完母になることはなかったけど
それでも一生懸命工夫して
母乳を少しでも飲んでもらうことができて
とても幸せでした。
母に母乳育児のことを相談したとき
「人にはペースがあって、
りかと子どもには今のペースが最適だったのよ」
と言ってくれたんです。
結局目標だった完母は難しかったけど
私と子どものペースで
授乳を頑張れたと思います。
誰かに責められても、
間違ってると言われても、
私は一生懸命こだわりを貫いた。
それがエゴと言われても
自分勝手だと馬鹿にされても
私が頑張った事実は変わらない。
だから、どんなときも
その瞬間にできることを
全力で取り組んだ自分を
自分が認めてあげたいと思う。
育児は大変なこともたくさんあるけど
今日も子どもと向き合って
今できる最大限をやっていきたい。