記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ドラマ「未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~」第6話までの感想

こちらは一視聴者の個人的な主観で書いている感想です。原作未読です。ドラマの内容のネタバレありです。合わなかったら離脱してください。

はぁ、第6話も素晴らしかったです。いろんな感情が溢れて迷子です。noteに書くことで少しでも気持ちを整理していきたいと思います。地上波の録画で2回観て、あとはTVerで回してます。イヤフォンで視聴していると意外と聴き取れていなかった言葉や音声に気づくことがあります。それをふまえて、今回も、おもいっきり重箱の隅をつっつきたいと思います。

最初はまた現在の水無瀬から始まる。何やら色々書いた言葉のメモを貼り付けて、パソコンで原稿を書いている。詩なのか小説なのか脚本なのか、そこまでは現時点でははっきり分からない。タイトルも決まっていない様子。

蛭川に「適当に話合わせてくれない?」って言われて、水無瀬「得意」って答えましたね。ずっと過干渉なお母さんの話を右から左に受け流してきたもんね。
それにしても、お母さんの目線で見ると、訪問してきた二人がめちゃくちゃかわいいですね。息子がこんなかわいい彼氏連れてきたら、私だったら泣いて喜ぶ…まぁ私は女の子しか産んでないから現実には無縁であるが、想像しただけでね…
「母さんの好きそうな感じ全開だね」って蛭川が言ってた、明るくてオシャレでキレイなお部屋、本当に素敵な住環境なんだけど、頭の片隅に現在蛭川が住んでる暗いボロボロの家が浮かんできて、見ているだけで辛くなってしまう。

お泊まりするお部屋のベッドを見て、意識しすぎて硬直している水無瀬が萌えです。「床で寝る」「こんなに広いのに?」いやいやいや物理的なことじゃないよぅ。分かってるでしょ、って思うけど、そんな無邪気に笑ってる蛭川がかわいい。
蛭川がデッサン?している、絵を描いているって情報が初めて出てきた。映画が好きだから、もしかしたらそういうクリエイティブな道に進みたいのかな。「描いてる対象が自分」っていうことに、もはやツッコミもしない水無瀬。それにしても顔がきれい。こんなきれいなコがいたら、自分の恋人だったら、たしかに描かずにはいられませんね。

お母さんの気合いが入りすぎてる弁当に驚く。前回までのお話で、私はてっきり蛭川父のDVには気づいていて見て見ぬふりをしてるのか、お母さんがそんなこと勘付かないわけないよね?って思ってきたけど、あまりにもイノセントなかわいらしいお母さんの様子に、もしかして本当に知らないのか??って思えてきた。もしかしたら別れたのが10年以上前、とかで、お父さんは元々喧嘩っ早い性格だったけど、そういうヤンチャなところがかっこいい的な若気の至りで結婚したのかな?想像でしかないですが。全く悪気のないお母さんの発言がグサグサと蛭川の心に、水無瀬の心に、末端の視聴者の私の心に、突き刺さってくる。
お父さんみたいなりたくない、一緒にされたくない、って必死で抗ってきた蛭川の全部を一言で否定してしまうような残酷さ。

そんなピリついた食事風景の中心に、きゃわいすぎるひなたちゃん!!1歳ちょうどくらいかなぁ?本当にかわいくておりこうさんですね?哺乳瓶に水?かなんかを自分で上手に飲んで、その後ママの膝枕で寝てましたね?離乳食が終わるか終わらないかくらいだとして、まだ同じものは食べられないよね、、この頃ごはん用意するの大変だったなぁ(懐古モード)

海での二人のやりとり、蛭川の「それはただの本音でしょ」って言葉が好きだった。「行けよ」と「行かないで」一見矛盾する発言だけど、きっとどっちも本当の気持ちで、揺れる心と儚い未成年の二人…このシーンは本当に絵になる美しさで、額に入れて飾りたいですね。
「俺のうちに帰ろう」に対して「それはちょっと怖い」っていう蛭川の返しがちょっと個人的には引っかかったというか、蛭川はさっきの母親の発言を引きずってて、父親みたいになって水瀬を傷つけたくないっていう気持ちはもちろんあるんだけど、蛭川はお母さんに引き取ってもらえなかった過去があるし、自分の居場所として水無瀬に受け入れてもらうことに対して臆病で、距離感を見計らってる感じが、なんとも切なくて。

この後の夜のインティマシーなシーンは、蛭川の方から「キスして」って言ってくるところがこの二人にしかない独特の関係性だなって思いました。蛭川は今までも色々なことを水無瀬にお願いしてきたけど、過去1番嘆願するような蛭川の目に、見ているこちらはドキッとしたし、水無瀬の方からキスしたのも初めてだし、二人の触れ方がお互いを慈しむように、すごく優しかった。本当に素敵でした。見せてくれてありがとう。

翌朝の海のシーン、「洗礼」みたいって公式タグで感想を書かれてる方を見て、たしかに…って。
頭から水をかぶって、今までの罪を清めて、新しい命を生きる。「まともになりたい」って蛭川の決心の表れなんだなって、そんな演出がとても美しくて、ずっと見ていたくなります。こんな時間が永遠に続いたらいいのにって、無邪気に水を掛け合う若い二人をまた心に永久保存。

バスの中でお誕生日の話、ここでの手紙っていうのが第1話の冒頭からの伏線に効いてくるのかなって思うんですけど、エンディング曲の詞「二人の手と手、重なり合う」に合わせて二人の手が重なるのが、すごく素敵。
(関係ないけど蛭川のお誕生日が私が10年間くらい応援してる俳優さんと同じ…しかも謙信くんと元同じ事務所…わわってなった)

「泣かせてやるよ」も引っかかるんだよなぁ。なんで「泣かせる」なんだろう。蛭川の言葉はなんかわざと引っかかりを作ってあるような気がする。(脚本が素晴らしいという意味です)
手を繋いで一本道を歩いているかのように見えた二人の道が、二つに分かれて、すっと手が離れていって…あぁこれが二人の行く末を暗示しているの??不穏不穏(泣)

「まともになりたい」蛭川の変化が受け入れられない真島。ここからは真島の心中に関しても考察を加えざるを得ない。真島はきっと自分が蛭川の1番の理解者だと思ってたはずなんですよ。ビリヤード場でつるんでる不良仲間の間でも学校が同じなのは唯一彼だけだし、いつも一緒に行動してきた。蛭川がビリヤード場でみんなに笑われてた時も笑わずに、外でタバコを吸ってる蛭川の様子を心配して一人だけ見に来たのも真島だった。
それが最近どうも明らかにおかしい。

真面目に数学の授業を受けてる蛭川を見ているのが、クラスで水無瀬と真島だけなんだけど、水無瀬がほんの少し嬉しそうにしてるのに対して、真島は動揺、信じられないというような表情の対比。
体育館で蛭川を喜ばせようと女の子を紹介する話を振っても、一向に食いついてこない蛭川に苛立ち始める。「らしくない」に「俺の何を知ってるんだよ」は、蛭川目線だとそうだよね、なんだけど、真島目線だとだいぶ辛い。真島も学校では蛭川以外にあんまり友達いなさそう。(学力の高い高校だから他に不良がいなさそう)
真島は真島で、不器用で孤独なんですよね。自分がずっと一緒にいて親友だと思ってきた蛭川の変化に対するこの苛立ちを、どう消化していいのか分からない。

万引きを偶然目撃した水無瀬と電話してる蛭川、細かいところだけど机にお花飾ってあるの、かわいくないですか。これ蛭川の家だよね??前よりほんの少し明るく整然としているように感じる。ほんとに、「まともになりたい」って、蛭川の気持ちが生活面からも伝わってくる。
あぁぁぁ水無瀬が作った蛭川ママレシピの唐揚げを、二人で仲良く食べてる世界線〜(泣)

ここで入る教室で受けてる国語の授業のシーン、「人生の不条理を受け入れた虎の李徴は…」って先生が言ってる。ここが今回私のぶっ刺さりポイント、「山月記」ですね。(え、そこ?って感じで、すみません)教科書にも載ってる名作だから、誰でも知ってると思うので詳細は割愛しますが(noteの中で検索したら、分かりやすい山月記の解説を書かれてる方がたくさんいらっしゃるから、内容を忘れてる方はそちらを参考になさってください。私も少し復習しました)
え、内容がなかなかにこの本編の二人にシンクロしてこないですか??もちろん蛭川には自分一人で抱え込まずに周りに相談してほしいし、自分の中の獣に打ち勝ってほしいけども…深い…深いよ…未成年。

蛭川と真島の乱闘シーンに関しては、善悪で割り切れない、切なさ、哀しさがありました。
蛭川がビリヤード場に現れた時、真島は「きた」って嬉しそうな顔してるんですよね。万引き自体が蛭川の気を引きたくてやってる。悪いことなんだけど、すごいって褒めてもらえるんじゃないかって思ってる。こんなに一緒に過ごしてきたのに、父親から暴力を受けていることや母親と別居してることを全く話そうとしないってことも、心を許してくれてないんだなっておもしろくない。挑発して怒らせて構ってもらおうとしたけど、一発殴ってもくれなかった。
「俺もお前もクズじゃねぇよ、だからやめろ」
蛭川が絞り出したこの言葉が、また深いなって思う。先生の前で嘘をついて同じ罪を被る蛭川の顔を見ることすらできなくて、下を向いてしまう、真島にもどうか救いがあってくれ…

水無瀬の震えた声の「まともになるんじゃなかったのかよ」が切実に苦しい。
蛭川、人生の不条理を受け入れないで、なんとか抗ってくれ…(ここでまた山月記を反芻)

ここまで長々と読んでくださった方、ありがとうございました。本当に素晴らしいドラマ、想い合う若い二人はどうなってしまうのか。来週ももう気になって仕方ありません。しかし、もうオープニングに出てきた先々の映像も回収されてしまいましたし、物語が終わりに近づいていることも感じて寂しく、既にロスが怖いです。
今まで書いたnoteの記事の閲覧数を自分では見られるようになっているのですが、未成年の感想が私の全部の記事の中のランキング4位と5位に現時点で食い込んでおります。こんなにたくさんの方に読んでいただけると思っていませんでした。コメントもしていただけたら嬉しいですし、よろしければ皆さんも未成年の感想を書いてください。私が読みたいので検索で見つけます。

そして私は純政くんの写真集を今にも買いそうになってます。(オントー付き即完売、おめでとうございます)

今回の画像は、noteのみんなのフォトギャラリーから検索して拝借しました。クリエイターさんご提供、ありがとうございます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集