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ドラマ「未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~」第3話までの感想

こちらは一視聴者の個人的な主観で書いている感想です。原作未読です。ドラマの内容のネタバレありです。合わなかったら離脱してください。

第3話ほんとにめちゃめちゃ良かった…初見の日は3回連続で観たし、次の日もまた3回観た。何度も同じ話を観たくなるドラマにはなかなか出会えないから、大切に二人を見守りたい。

冒頭は毎回、現在の水無瀬(大学生くらい?)の回想から始まる。水無瀬の書いてる詩?も、モノローグの言葉一つ一つも、とても美しくて、ゆったりとした落ち着いた話し方で、ずっと聴いていたくなる。もしかしたらお父さん映画監督だし、そういう文学的なセンスを受け継いでいるのかも。

最初のトイレの洗面台での会話がすごく良かった。この高校、その地域で1番賢い子が行く公立かな?って私は思ってて(設定違ったらすみません)本当に地頭が良い子しか行けないレベルの高校で、だから第1話で蛭川に対して「なんであいつはこの学校にいるんだろう?」みたいな発言が水無瀬の友達の間であったと思うんだけど、きっと蛭川も、家庭環境的に色々難しい状況ではあるんだけど、素質的に頭は良い子だと思ってて。

ここでの二人の会話、高校生でここまでちゃんと言語化して相手にぶつけられるの、すごくないですか?ちょっと関心してた。絶対二人とも賢い。第2話のラストで蛭川はいつの間にか家からいなくなってしまっていたから、てっきり第3話では距離を置いてくるのかな?と思ってたら、いきなりバックハグみたいな手の洗い方するし(あれは!!なんだったのか!!見ているこちらが動揺)意外に結構距離を詰めてくる。
水無瀬の言葉は全部論理的で分かりやすくて、それに対してどこか飄々としている蛭川。どうしてキスしたのか?意味はあったのか?あなたは一体どう思っているの?分からないからこそ、良い。

それしにても、「キスした」とか、こんな大きい声で話してて大丈夫?蛭川の友達が入ってきた時、てっきり聞かれたんじゃ!?とか思って、こっちはドキッとしちゃった。よかった、聞かれてなかったみたいだし、お友達が鈍感ボーイで。不良仲間のお友達が水無瀬に絡もうとするのをさらっと阻止したのも男前でした。

それから度々、好きな映画を持参して水無瀬を待ち伏せする蛭川。なんか、第1話の時はもっと尖った不良なのかな?って思ったけど、やっぱり根は育ちが良いんだわ。第2話では家に写真館で撮ったっぽいちゃんとした幼少期の家族写真もあったし、とにかく人懐っこくてかわいい。一緒に観ても観なくてもいい、同じ空間にいて、無理なくお互いに心地良くいられるって、素敵な関係性。
水無瀬の方は、いいとかだめとか言葉ではそんなに言ってないんだけど、なんとなく一緒に過ごすことを受け入れている感じがあって。
だって自分が飲もうとして入れたお茶をそのまま蛭川にあげるところ、ほんの少しニコッてしてるし、「タバコ以外の匂いがする」って自分から話、振ってる。完全に閉じてた心が少しずつ蛭川に開かれてきてるのかなって感じて、微笑ましく思っていたら、様子が…うおぉぉぉいっ!びっくりした!妙にいい雰囲気で、またキスするかと思ってドキッとしちゃった!!嗅いでただけか…そうだよね、2話連続でキスシーンなんて、普通ないよね?(この時点では、この後自分がひっくり返ることになるとは知らず)
たしかに水無瀬、いい匂いしそう。きれいなお家で、お勉強して、規則正しい生活して、ごはん食べて、清潔な服を着て、全く穢れのない感じ。
赤ちゃんっていい匂いするもんな…うん分かる。

そして電話口で水無瀬パパ登場!!ほらほらやっぱりかっこいい人やん!!目がぱっちりしてて、歳の割に若々しくて、声もよく通るし、さすが映画監督だわ。人が来てるって聞いて、お友達と勉強してるの?って、本当に水瀬は真面目で信頼されてるんだね…家に来てるのは、あなたの重度のオタクですよ?好きな映画を鑑賞して楽しむだけじゃなくて、監督インタビューを読み込んで、その監督の人格とか家族の情報とかまで知ってるのは、並大抵のただの視聴者じゃないね、かなりオタクレベルが重症です。私、自分がそうだから分かる。一瞬蛭川がいる方の壁を見て彼のことを考えたけど誘うかどうかは一旦保留に。(このゆっくりなペース感が好きです)
こんなに大きな声で電話したり、映画観たりしてても全然聞こえないの、壁が分厚い良いお家ですね?タワマンなのかな??内装もほんとオシャレ。

それにしても、嬉しいな、蛭川が映画好きっていうのが。最近の若い子ってTikTokとかそういう短い動画ばっかり見てて、もう長編の映画はあんまり観なくなってるのかな?って思ってたから。きっと蛭川も普段つるんでる友達とは映画の話なんかできなくて、そんな本当に自分が好きなものの話ができる唯一の相手が水無瀬なのかもしれない。

いつも自分を待っている蛭川が、今日は公園にいなかったことが気になる水無瀬。
蛭川がビリヤード場でいつもの友達と遊んでるシーン、私はまだ中の人のことをよく知らないから知ったようなことは言えんが、所属されてるグループのメンバーの方の友情出演ということで、なんかほんといつも一緒にいる人達っていう空気感がナチュラルにそこにあって、短いながら良かったですね。でも、蛭川は今までいたその世界の空気に違和感を感じ始めている。
電話で水無瀬の声を聞いて、会いたくなって、あの家に帰りたくて走り出すところ、若い生命力の躍動感が半端なくて瑞々しい。
この第3話で私が1番好きな瞬間は、蛭川が水無瀬のマンションの前に着いたときに、息を切らしているんだけど、胸に手を当てて「フゥッ」ってやるところです!!ほんの小さい仕草なんだけど、あの一瞬が本当にチャーミングでかわいい!!多分、あれがあるのとないので、全然違う!普通に走ってきて息が切れてるのと、会いたい人に会える時の胸の高鳴り…いいないいな。

玄関で、ここではいい匂いでいないと、ってスプレーを自分に振りかけまくる蛭川、単純にタバコの臭いを消すための行動なのかもしれなけど、自分の住んでいる海(この作品内での表現を敢えて借りてみる)と、水無瀬の住んでいる澄んだ海は、全く別の海域にあって、本来なら踏み込んではいけない海域に入るための自分なりの儀式みたいなものなのかな?って、思いました。

そんでこの後!!!テレビの中の男性の俳優に、この人はずっと見ていたくなるって水無瀬のなにげない発言に、いきなり燃え上がる嫉妬心!!!真のイケメンにしか許されない、漫画にしかないような、キスで言葉を塞ぐという、、唐突に、蛭川、やりおった…なんてこった…(平伏す)
キスされてる時の水無瀬の顔が一瞬だけど美人。そして掻き乱される心。うん、蛭川、あなたそのビジュアルなら絶対俳優になった方がいいよ。ていうか二人とも。あ、失礼、これはドラマで、中の人は俳優なんだった。なんかそんなことも忘れちゃうくらい、ちゃんとこの世界観に没入して蛭川と水無瀬の物語として観てるんですよ。
けどまだまだ二人は高校生で若いから、蛭川が俳優になって、水無瀬が映画監督になって、自分の作品の中で蛭川を演出する、なんて未来の可能性もなくはないよね。いいなぁ、若いって。

蛭川が他校の女の子と一緒にいて下の名前で呼ばれてたりするのを偶然見かけた水無瀬の「なんなんだよあいつ」は、ドラマタグで他の方の感想を読んでいても見る人によっていろんな解釈があるのかな、と思っていて、私としては、まだ嫉妬とかっていうよりは、こんなにこちらの心を掻き乱しておいて、「好きなの?」って直接的に聞いても、それもはぐらかされたし、一体どういうつもりでやってるの?ってことなのかなって思いました。

ラストの雨の中のシーン、めちゃめちゃ良かった…傷だらけの蛭川と、水無瀬の会話、言葉はそんなに多くないんだけど、蛭川に傘を差し掛けたことで少しずつ水無瀬の右肩と鞄が濡れていって、徐々に水が染み込んでいくような、二人の海が混ざっていくような、感覚的な演出が天才でした。ほんと絵になる二人ですね。
第4話も予告から盛り盛りで、とても楽しみです。第3話の感想も自分なりにまとめられたので、これで心置きなく第4話を待てます。(って、もう明日の夜だ!やば!)

この作品に関しては本編の世界観が本当に素晴らしくて没入して観ているから、他の情報は見なくてもいいかなってちょっと迷ったけど、やっぱり好奇心でお二人のインライアーカイブ見ました。結果大正解でした。仲良しでずっと笑ってて明るくて、本当にかわいくて微笑ましい兄弟のような二人。もう撮影は終わられているということで、本編の二人とは全然違う、中の二人に関しても、放送中ならではの供給を楽しみたいなと思います。

インライ2本見て、すごくいいな〜と思ったポイントは「自分達が一番の未成年のオタクだから、一位タイで」みたいな感じで二人で仰ってたところ。そんな風に自分の作品を自信を持って愛せる姿勢って素晴らしくないですか?すごくいいチームで、すごくいい関係性なんですね、きっと。もうドラマ2期、希望していいですか?って、まだ3話だった…まだまだ本編楽しめるの嬉しい。早めに作品の良さに気づいてよかった!!まだTVerで追いつけるから可能な限り好きそうな人には勧めている人(良さを語り合いたい)

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!!Xで感想をポストしたいけど、全然文字数が収まりそうにないので、こちらに書かせていただいてます。読みたい人に届いたらいいなって思います。私は他の方の感想を読むのが好きなので、誰か書いてくれないかな…っていつも検索してます。

今回の画像は、noteのみんなのフォトギャラリーから検索して拝借しました。クリエイターさんご提供、ありがとうございます。

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