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好きな四字熟語が「春宵一刻」である話
4月になって異動があり、かなり暇になったので、漢検2級でも受けようと思い至り、問題集を見るなどして勉強しているのだが、これが難しい。
特に、「部首」と「四字熟語」である。
四字熟語などは、全く知らないものが並んでいて、2周しても全然覚えられない。
あまりにも覚えられないので、自分で文章を書いて、印象付ける作戦を取ろうと思う。
2級の問題集には、素敵だなと思う四字熟語がたくさん登場するのだが、中でも、今一番アツいのは、以下の四字熟語である。
せっかくなので、問題形式にしておきたい。
○○一刻
○に入る漢字が何か、お分かりだろうか。
もっとも、これだけだと、複数の解答があり得るかもしれない。
勉強が進んでいないし、調べてもいないので、問題として成立していないかもしれないが、この文章全体は私のエッセイなので、ご容赦いただきたい。
というか、タイトルに答えが書いてあるのでアレでごめんなさい。
答えは、「春宵一刻」である。
意味は、「春の夜の何物にも替えがたい価値のこと」である。
個人的には、春から夏に変わろうかというときの、夕刻のだんだん涼しくなってくる感じが大好きなのだが、「春宵一刻」が表す夜というのは、どのような夜なのだろうか。
昔は気温も違っただろうから、現代人が感じる春の夜とはまた違う春の夜のことを表しているのかもしれない。
「春」つながりで、以下のような四字熟語もある。
春日○○
○に入る漢字が何か、お分かりだろうか。
答えは、「春日遅遅」である。
意味は、「春の日がうららかでのどかなさま」である。
他に、季節が入る四字熟語として、私が使っている問題集の中から発見できたものとしては、
夏炉冬扇(時期外れで役に立たないものの例え)
秋霜烈日(権威・刑罰などが極めて厳しいさま)
がある。
また、春といえば花、という連想で、花つながりで好きな四字熟語は、
○○一紅
○に入る漢字は何か、お分かりだろうか。
答えは、「万緑一紅」である。
意味は、「多くの同じ物の中でただ一つだけ違う物」である。
この文章を書いていて気づいたのだが、「万緑一紅」は、別に「花」という漢字が使用されているわけではなかった。
一面の緑の中に一つだけ赤い花が咲いているという情景を思い浮かべたのだが、正しい連想だろうか。
他にも、
飛花落葉(絶えず移り変わるこの世の、無情なこと)
も好きだ。
社会人になり、好きな四字熟語を尋ねられる機会も当分ないと思うが、それでも、何事にも備えておくのが肝要である。
いつか、好きな四字熟語として、「春宵一刻」か「万緑一紅」か「飛花落葉」を回答できるのであれば、漢検2級の勉強も無駄になることはないというものだ。