世界ふしぎ発見!最終回に想う人生と家族
なんと38年も続いたという「世界ふしぎ発見!」
最終回なんですね。
感慨深くて、涙が出てしまいます。
まだ実家にいたころ、毎週土曜日のこの時間帯は、父と母と三人でお菓子やつまみをつまみながら、お酒やお茶などを用意してこの番組を皆で見るというのが、習慣でした。
おしゃべりしながら、この番組をみてクイズに挑戦したり、時には番組から離れていろいろな話に飛んだり。
飼い猫も一緒に、家族のだれかの膝の上。
目を離したすきに、梅酒をなめてしまって大騒ぎしたこともありました。
番組が終わると、寂しい気持ちになりながらお片付け。
まだ話し足りないときは、もう一回集まったりして。
家はそのままですが、父はその後亡くなり、母もかなり老いまして、大好きだった旅行にも出かけることもなく。
旅行が大好きだった両親でしたので、世界ふしぎ発見!は行けない場所や、行ってみたい場所に行ったかのような気分になれる時間だったのでしょう。
そして大切な家族団らんの時間でもありました。
とはいえ、今でも実家では食事の時は、テレビのないダイニングルームで食事をします。そこで、会話しながら食事することができる反面、見たいテレビがあってもその時間は見られません。
ですから、世界ふしぎ発見!のためにそれまでにお風呂を済ませて、等々家族の決まり事があったりして。
そんな土曜日のスケジュールの中心に、この番組は、ありました。
きっとそういうご家庭もたくさんあるのではないでしょうか。
だから今回、最終回なんだってね、って母に告げることはしていません。
とはいえ、テレビを見るのも好きな人なので、最終回を見ているかな。
最終回を迎えてしまうことが、自分の人生の黄昏時と思うのではないか、と心配したりも。
長寿番組が終わるとき、それを観ていた人たちもきっといろいろと思うのだろうと今回しみじみと感じました。
振り返っていないで、前を向かなきゃ、ですね。
寂しいけど。
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