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感想文トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦

見てきました。トワイライト・ウォーリアーズ。

ネタバレのレベル

本記事は、基本ネタバレなしです。
トレイラーから読み取れる情報を超えることは書かないよう配慮して本記事は進めてまいります。匂わせとかもしないつもりですが、人の嗅覚はときにドーベルマンのそれを超えますので、未鑑賞で気になってる嗅覚の鋭い人は、嗅覚に従いまずは映画館へ行ってくるのです。

それまで、この感想文はここで待ってるから。

というわけで、感想文です。

邦題なんとかなりませんでしたか

先に一個だけ苦言を呈していいですか?後で呈したくないんです。最高の映画だから。そしてなにを呈したからと言って良いことには変わりないから。

ごめんね、言うね?

タイトル〜!!!邦訳〜!!!『トワイライト・ウォリアーズ』はちょっとアレだろ!!なんとかなりませんでしたか?

英題 Twilight of the Warriors Walled In よ?

『戦士たちの黄昏』はかっこいいけど、『黄昏の戦士たち』はちょっとアレだろ!似て非なるものだ!というか 九龍城砦 をもっと押して欲しかったよね、おかげで名作の発見が遅れたといっても過言ではないと思います。

とまあ、さんざん言ったんだけど内容は最高だから!

九龍城砦が舞台

九龍城砦って嫌いな人いる?いたら怒らないからそーっと教えて?コラーッ!!好きになれーッ!

や、実際の九龍城砦を見たことはないけど、ゲームやマンガで語られる、九龍城砦自体の魅力はさ、もう無限に話せるんですよね。ラフスケッチだけでろくな設計図もなく建てられたビルは、各階の高さも揃ってないまま無計画に増築が繰り返され、光の届かない街路は迷路と化した。わずかに見える空も、住民が勝手に引いた電気・電話ケーブルが横切って雑然としている

・・・とまあそんな感じでしょ?
雑然と屹立する城砦、また楽しからずや。

カンフーの教科書たる魅力的なキャラ

カンフー映画の新しい教科書とも言える作品だと思います。
なんだろな、なめてたジジイが超強い、みたいなのは当然として、空中に投げたものが落ちてくる間に連撃ぶち込んで倒してキャッチするとか、達人は超強いけど肺をやってて永くなさそうとか、鍛えた指先は壁に穴を開けるとか、そういう1年生の教科書に載っていることは、落とすことなく100点取ってくるんです。その中で、普通っぽい人でも九龍城砦にいる人はみんなカンフーできるように描かれていて、魅力的なキャラづくりになってると思います。

80年代

なんでしょ、もちろん80年代の香港は詳しくないんですが、80年代の日本は歌謡とか明るく盛り上がってて、そういうのが香港にも入ってきてるんだなというのがなんかわかる感じがあり、カオスな時代でありながら文化はさまざまに混ざり合っていて、ノスタルジックチックで良いですね。

あと、(TM NETWORKの)PVみてもらうとわかるんですが、なんだろなメガネやサングラスが全員でかいのも 80年代ぽさなのかもしれません。

まとめ

お約束としてこうなってほしいなあというところはキチッと押えられていて、バリバリのカンフーアクションと九龍城砦が見れるので、みんな見よう!


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