【読書感想文】ヨーロッパ退屈日記
イギリスのお金の単位がポンドどころかシリングだった頃、昭和37年くらいのヨーロッパ滞在記の話です。おしゃ〜!!
あこがれる文体〜!
ファッションのこだわりや、街に対する視線を軽快な文章で描くんだけど、鼻につきそうでつかないギリギリのラインをずっと綱渡りしていくの気持ちい〜!その一線を超えないのは著者の伊丹十三さんの美的感覚が本人由来の本物だからなんだろうなーと思います。これあこがれて文体だけ真似ようものなら、鼻につくことになっちゃうでしょうね。
夏の暑い盛りには時間はほとんど停止してしまう
この言い回しがすごく素敵で、読み終わった後にパラパラと読み返してしまいます。良い〜。
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