SaaSにおけるプロダクト評価指標
みなさんこんにちは。
プロダクト担当者向けに、「使われない機能をゼロにする」ためのツール開発や支援を行っている、株式会社INVOXの佐藤です。
今回は、SaaSにおけるプロダクトの評価指標について書いていきたいと思います。
プロダクトを評価する指標は多数存在しますが、SaaSにおいて有効な一つのフレームワークをご紹介します。
0. プロダクト評価指標について
プロダクトが健全な状態にあるのかを定常的に観察することは、チャーンを防止するに当たって非常に重要です。
SaaSにおけるユーザーは大きく分けて、オンボーディングとアクティブに分けて考えることができます。
まずはユーザーをオンボーディングさせ、アクティブでないユーザーにはプロダクトを利用してもらうための施策を打ちます。
この3つの象限にいるユーザーの割合を定期的に観測し、notオンボーディングやnotアクティブの割合が増えないようにします。
また、オンボーディングしていてかつアクティブなユーザーに対してはさらに2つの評価指標(DAU/MAU比率とNPS)を計測し、プロダクトを評価します。
1. オンボーディング
オンボーディングの定義はプロダクトごとに様々ですが、例えば1回以上ログインしていて、コアとなる機能を利用していればオンボーディング済みと定義したりします。
この場合、一度オンボーディングされるとそのユーザーは常にオンボーディング済みということになります。
常に新規ユーザーの流入があり、カスタマーサクセスによるオンボーディングやスムーズなオンボーディングができるようなプロダクト側の体験設計によって、オンボーディング済みのユーザーを増やしていきます。
2. アクティブ
アクティブの定義もプロダクトの性質によって異なりますが、月次で観測する場合その月にログインしているかどうかで判断することが多いです。
この場合は、該当月ごとにユーザーはアクティブになったりならなかったりします。
オンボーディングは済んでいるがアクティブしていない割合が多い場合、カスタマーサクセスによる利用推進やメールマガジンやプッシュ通知などによる利用促進によってアクティブを増やしていきます。
3. DAU/MAU比率
DAU/MAU比率は該当月のMAUに対して、平均のDAUの割合を取ったものです。
MixPanelのレポートによると、SaaSの場合は平均が13.0%、中央値が9.4%、90パーセンタイルが28.7%となっているので、この辺りの数値を参考にすると良いと思います。
DAU/MAU比率の分析については、別途記事にしていますのでそちらをご覧ください。
4. NPS
NPSはユーザーの行動だけではわからない、顧客のロイヤリティの測定のために取得します。
DAU/MAU比率を良くしようとすると、メールやプッシュ通知を送ることが増えてしまいますが、NPSとのバランスを見ながら施策の実施を検討します。
NPSを活用したプロダクト改善についても以下で記事にしていますので、ぜひご覧ください。
最後に
プロダクトの性質に応じて適切な評価指標は異なり、指標の設計や計測、及び分析を実施するのにも時間がかかります。
INVOXでは、今回ご紹介した様々な指標について、正しく計測や分析ができるようなツールの開発、及び支援を行っています。
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