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「男はいつまで経っても子ども」それはスキルだと思う妻
白状する。私は子どもと遊ぶのが苦手だ。
かくいう私も独身時代には甥っ子や友達の子どもと大人の会話そっちのけで遊んでいたのだ。なんなら子どもと遊ぶのが得意だとすら思ってた。
な、なんだこの差は?!子どもを産んで育てて、子どもと過ごす事がのが「日常」となると、子どもにテンションを合わせられない事とか、我が家は男の子の兄弟がいるがそもそも車とか電車とか男の子が好きなものに興味がない事とか、家事育児仕事で明け暮れてるからその合間は自分に時間を使いたいだとか、独身時代はせいぜい数時間の「非日常」だから遊べただけで「日常」となると自分優先になってしまって、つくづく自分は育児に向いてないなと思う日々。
それに対して夫は子どもと同じテンションになるのが上手だなと関心する。先日長男が6歳の誕生日を迎えてプレゼントはベイブレードのおもちゃだった。
私はよく知らなかったが対戦型のコマ遊びらしい。コマの名前が「ベイブレード」で、ぶつけたり弾き出したりしながらどちらのベイブレードが長く回ってられるかバトルするようだ。ベイブレードの種類もたくさんありパーツを変えたりだとかの楽しみもあるよう。
夫は長男と遊んであげられるようにと自分の分のベイブレードも購入し、一緒にバトルに励み強いだの弱いだの言い合っていた。男はいつまでも子どもだとか言う言葉もあるが、こういう場面において男の子どもっぽさはスキルだと思う。
長男もすっかりベイブレードの虜になって、これから少しづつお小遣いを貯めたりご褒美にベイブレードをねだろうとしていたのだが、子どもスキルを最大限に発揮した夫は翌日、仕事帰りに新たなベイブレードを買って帰宅し私を失笑させた。手に入れる速度は子どもと同じ目線にはなれないらしい。
でもおかげで私も一緒にベイブレードができるようになった。子どもと1対1では正直息が詰まるが不思議な事に夫がいれば楽しむ事ができる。他に大人がいるという気持ちの余裕の有無なんだろうか。
正月も子どもにオセロしよ!と言われて子どもと2人きりだと億劫に感じてしまうものも夫のひやかしがあれば楽しむ事ができた。
夫の子どもっぽさのスキルは子どもの笑顔の為にも、私の気持ちの余裕の為にも、我が家には必要だと感じている。