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おさき農園 物語 8

物語7の続き〜

【展葉7枚以降】

誘引作業を行っていきます。

目的
新梢を誘引線に取り付けて新梢の勢力を揃え、新梢への日当たりを均一にし、風による欠損を防ぐ。

時期

新梢全体の4〜5割程が誘引できるようになった時点で行う。

方法&注意点

・勢力が強い新梢から2〜3回に分けて行う。
・弱いものは十分伸ばして行う。
・発生方向が悪い場合(下向き等)は、基部から曲げて誘引すると折れやすい                                               
 ので、基部をそのまま伸ばし、中程から先をゆるやかに誘引すると良い。
・降雨直後や早朝の時間帯は新梢が折れやすいので避けた方が良い。
・いきなり誘引するのではなく、一旦ねんしを、行ってから数日空けて誘引                  
 すると折れにくい。   

誘引の様子

シャインマスカットのみ

展葉6〜8枚頃
○花穂発育促進処理(フルネット)
必須では無いです。

方法

・フルメット1〜2ppmを花穂に散布する。
・若木や、弱勢樹等で果樹肥大に懸念がある場合に実施する。
・昨年十分に果樹肥大した樹では、糖度上昇が遅れる懸念があるため実施し           
 ない。

樹勢があまり分からなければ、粒を大きくしたいので、全ての花穂に散布することをオススメします。

展葉9枚頃〜開花初め
○ストレプトマイシン処理
無核化の為、必須

方法

ストレプトマイシン200ppm(アグレプト液剤1000倍液)を散布する。
※開花に近づくと効果が低下する傾向があるため、満開14〜10日前に実施する。

シャインマスカットに関しては、花穂発育促進処理(フルネット)、ストレプトマイシン処理は行いましょう。

フルメット、アグレプト液剤
ストレプトマイシン処理時期の違いによる
無核化率に及ぼす影響


次に、摘芯を行いましょう。

目的
新梢の勢力を揃え、結実を促進する。

時期
開花10日前〜開花始め(強い新梢ほど早く行う。

方法
・開花始めにピオーネは房先7〜8枚、シャインマスカットは房先5〜6枚残して、新梢先端部の未展葉部分を摘み取る。
弱い新梢は、周辺の新梢と同じくらいまで十分伸ばしてから摘み取る。

摘芯図

そして、最後に開花前に最も大事な作業があります。

それは❗❗

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