見出し画像

おさき農園 物語 19

✨ぶどう農家の繁忙期✨

🌟夏から秋にかけての収穫・出荷期がピーク🌟

ぶどうの収穫は品種や栽培地により異なりますが、一般的には店頭にぶどうが並ぶ8月から10月が繁忙期です。 この時期には熟したぶどうを一房ずつ収穫し、選別、箱詰め、出荷作業を手際よく進めます。特に、収穫のタイミングがずれると鮮度が落ちるため、短時間で効率的に収穫することが求められます。

しかし、実はぶどう農家にとっては、花穂整形、ジベレリン作業、房作り、摘粒などのぶどう作りにおける超重要作業が集中する6月が最も精神的に気が抜けない時期です。

この時期は天気予報を1日に何度も見ながら数日先の作業を組み立てていき、抜かりなく作業を進めているのです。

 そして7月中旬以降になりぶどうに袋がけが済めば、それまでの緊張状態からやっと解放され、収穫の時まで副梢管理を中心とした圃場の管理作業が中心となります。

🌟冬の剪定作業、施設補修作業🌟

ぶどう農家にとって夏の慌ただしさに反して、冬は圃場とじっくりと時間をかけながら向き合い大切な剪定作業を行います。

剪定作業は、雪のない地域は1回で済ませることが多いですが、降雪地域では雪の重さで枝が折れたり樹やぶどう棚が倒れることのないように12月頃に荒剪定を行い、積雪や気温の変化を見ながら1月〜2月頃にかけて本剪定を行います。

剪定作業にあたっては、短梢栽培では省力化が図られていますが、従来ながらの自然形・長梢栽培では経験と技術が求められます。

🌟土壌管理と設備🌟

冬の間に土壌改良や肥料の補充を行うことで、来シーズンに備えます。

ぶどうの栄養分として窒素は非常に重要ですが、気温が上がる春などに施肥をしてしまうと窒素が効き過ぎて、枝が過剰に伸びて充実した房を実らせることができません。

そのため、その年の収穫が終わった10月から11月頃にかけて来年に向けての施肥を行い、じっくりと時間をかけて土に栄養が行き届くようにします。

また、灌漑設備や農機具のメンテナンスを行い、春からの成長期に万全の準備で準備も欠かせません。ハウスの修繕や必要な道具の点検などもこの時期に行い、次の繁忙期に備えます。

ぶどう農家は、夏が休みが無く、冬は自由に休むことができます!

そういった働き方を求める人には、ぶどう農家は本当にピッタリな職業だと思います。

🌟年間収入の目安と手取り🌟

一般的なぶどう農家の年間売上は、規模によって異なりますが300万円〜1,000万円程度が多いとされています。

設備投資や人件費などがあるため、売上の50〜70%が実質的な手取りです。

色々な農産物の価格が下がる中、ぶどうだけは唯一と言ってもいいほど価格を維持しているため、高付加価値な品種を栽培して年収1,000万円以上を目指すことも十分可能です。

✨収入アップのための農業経営戦略✨

安定した農業経営を続けていくためには、時代に応じた戦略の見直しが不可欠です。ここでは、収入アップを見込むことができる戦略の幾つかを紹介し、農業経営の発展につなげていく方法を探ります。

🌟付加価値の高い品種の導入🌟

農業分野での収入アップを目指すためには、消費者の嗜好にあわせた付加価値の高い品種を導入することが重要です。例えば、市場にはすでに多様なトマトが出回っていますが、なかでも「高級トマト」としてブランディングされた品種は、通常のトマトよりも高価で販売されることが多いです。これは、味や見た目が特別であり、一般のトマトと差別化されているからです。

さらに、伝統野菜や希少性の高い地方品種を復活させることも、付加価値を高める手段として有効です。消費者の心を捉えるために、品種の由来や特性を生かしたストーリーを伝えることが大切です。このように、品種の選定に工夫をこらし、それをマーケティングの一環として取り入れることで、価格競争に囚われずに収益を向上させることが可能となります。

🌟農業体験やイベントの開催🌟

もうひとつの収入源として注目されているのが、農業体験やイベントの開催です。最近では、農業に触れる機会が減少してきており、特に都市部に住む家族連れなどが週末に農園を訪れ、農作業体験を楽しむケースが増えています。

こうした農業体験は、参加者に対して有料で提供することができ、農業以外にも新しい収入の柱を築くことができます。また、季節の収穫祭や食品加工のワークショップなどを開催することで、地域社会との連携を図りながら集客を図ることも可能です。これらのイベントを通して、農産物の販売促進にもつなげることができるでしょう。

🌟国内外への輸出ビジネス🌟

マーケットの拡大を目指す一つの手法として、国内だけではなく国外への輸出ビジネスも視野に入れるべきです。最近では、日本の農産物がその品質の高さから海外でも評価され、特にアジアを中心とした諸国では需要が高まっています。

輸出ビジネスには、それなりの知識と準備が必要ですが、成功すれば大きな収益につながる可能性があります。言語や法律、物流の整備など、クリアすべき課題は山積みですが、国と地方自治体の支援を活用しながら、徐々に輸出経路を確立していくことで、農業経営の新たな一面が開けるでしょう。


ぶどう栽培においての収入アップのポイント

✨少しでぶどう栽培で収入をアップさせれるのかお伝えします✨

ここから先は

518字 / 3画像
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?