完全帰国
2001年5月、オーストラリアのシドニーに行ってから約10ヶ月という短い期間を終え、日本に完全帰国しました。
旅行にしては長く、留学というには短い?!かな。
たった10ヶ月の出来事を駆け足で振り返って書いてみたわけですが、若さもあったのでしょうが、とても濃い時間だったと思います。
はじめは1人で誰も知らない土地に行ったはずなのに、帰る頃にはグローバルな(主に韓国人)友達がたくさん。
最初は一応英語を学ぶことと、今しかない経験をするということを目標にしていたのですが…。
英語よりも韓国語を学んで帰ってきた私に、周囲の人たちは「一体どういうこと??」という反応でしたね。
何度も言いますが、この頃はまだ冬ソナブーム前、誰も韓国に興味がない時代だったんです。
今のようにスマホもない頃なので、私がオーストラリアにいる頃のことを逐一SNSなどにあげてはいなかったですし。
友達や親には時々メールで安否をお知らせするくらいで、詳しい話はしていませんでした。
皆私が英語が上達して帰ってくると思っていたのに期待を見事に裏切ってしまいました。
ただ、もう一つの目標、今しかない経験をすること、は完全に達成したと思います。
ここは悔いはありません。
オーストラリアに行く前の2年間、高収入の職場で貯めたお金も使い果たしてしまったし、おそらく失ったものもあるけど、その後の人生で大切な、かなりの割合を占める韓国との繋がりを得たのは大きな収穫だったと思います。
人生楽しいことばかりではないし、むしろ辛いことの方が多いけど、この経験だけは振り返ってみたらキラキラ輝いています。
最近見た韓国ドラマ「二十五、二十一」を見終わった時のあの余韻を思い出します。(軽いネタバレ注意)
「振り返ってみれば青春は一瞬だった。だけどその一瞬が、その後の長い人生を輝かせてくれる。」
ドラマ「二十五、二十一」で言いたかったことはそういうことだったんではないかと思う。
あのドラマは、青春をただ描いただけではなく、振り返ってみればあれは青春だった、ということを描いているのが素晴らしいと思う。
見る年代によってハマるハマらないがありそうですけどね。
ちょうど2001年頃のことも描いてあるので、私にはドンピシャでした。
若い青春真っ只中の人より、ある程度歳を重ねた人の方が共感できるかもしれません。
話がドラマへとずれてしまったのですが、私のこの10ヶ月もまさにその通りで、振り返ってみれば、あれは青春でした。一瞬の出来事だったけど、それがその後の人生の生きる力にはなっているかと思います。
韓国語に関しては、それから現在に至るまで、ずっと勉強中です。
そしてこれからも。語学に終わりはないですから…。
その後の韓国語の習得過程に関してまだ書くかも?わかりません。
ですが、一番書き留めておきたかったこの10ヶ月のことに関しては、一旦これで終わりです。
これまで読んでいただきありがとうございました。