日記「別れた家族の猫カフェ」
(2,500文字 読了約5分)
猫カフェ。それは、家族を繋ぐのだろうか。
別れた家族。そんなもの猫には関係ない。
自由気ままに走り回り、寝て、食べる。
いつから、人は法や社会によって窮屈に生きなければならなくなったのだろうかと私は、猫を見やりながら思った。
おはぬーん、ちゃんりおハッピーランドへようこそ🌈
昨日は、元嫁様と娘と猫カフェに行ってきたという日記です。
私は昨年9月に家を出て、離婚をして、ひとり暮らしを始めています。
そんな別れた家族の猫カフェの旅、はじまります。
2024年10月30日。
私は、娘と最近会っていないので、メッセージを送りました。
この中で、娘には上手に交わされてしまったので、猫カフェには行けないかなと思っていたのですが、11月2日に連絡があり、「日曜日さ、遊びに行こう」と返信がありました。
急です。急すぎます。いつも、急です。
私はいつも女性に振り回されているような気がします。
基本、スケジュールという概念が無いのか、感情で動いているのか、おそらく彼氏と喧嘩でもしたのか、全く分かりませんが、私はそんな野暮なことは一切聞きません。
どうせ暇なので、振り回されても構いません。こういう性格が私のダメなところなのかもしれませんが、二つ返事で、「猫カフェに行こう」と送りました。
しかし、問題が発生しました。
元嫁様から11月3日 朝5時23分の当日に、「昨日、熱が出た。本人は治ったと言ってるけど」と、連絡がきました。
なぜ当日送る??
なぜ昨日送らない??
私は心の中で思っていましたが、やっぱりそんな野暮なことは聞きません。
「風邪大丈夫なん?」とメッセージを送りました。
すると、秒殺で帰ってきました。
「大丈夫ちゃうやろ、寝る」と。
意味不明すぎます(笑)
その後、「今日はゆっくり治して欲しいね。おやすみ」と送りましたが、もちろんのことながら、返信は一切ありません。
やっぱり、女性の気持ちはよく分かりません。
お昼前頃に、娘から「今日、猫カフェ行かへんの?」と連絡がきましたので、私は「ママから、風邪ひいたからって連絡きた」と送りました。
「もう治ってるで、元気やし。ハロウィンのお返し買いたいし、行こう」と連絡がきました。
ちなみに、元嫁様と娘は一緒に住んでいます。
だから、なぜ離れている私を介してくるのか、よく分からないのですが、そこから、元嫁様と娘と、報連相でてんやわんやでした。
元嫁様⇒私⇒娘⇒私⇒元嫁様…このラリーが続くのです。
途中、元嫁様からの「娘が部屋掃除せえへんから、今、怒ってる」とか「今度、奈良にあるオランダ屋のモーニング食したいねん。運転して」とか、全く猫カフェとは関係ない話が織り交ぜられながら、最後、決め手の一言が返ってきました。
「ママもネコちゃんいこかな」
鶴の一声とはこのことを指すのかと、妙に納得してしまいましたが、猫カフェに行くことが決定された言葉でした。
15時に枚方市駅の改札で待ち合わせしていました。
もちろん、15分程遅れてくるのは想像通りです。
そして、改札を出る前から、喧嘩してくるのも想像通りです。
言い争いながら、改札を出る元嫁様と娘。とても分かりやすい。
すぐに私は声をかけました。
すると、「いきなり声かけたら、ビックリするやろ」と言われました。
先回りして、遠くから「猫カフェ御一行様」と旗でも持っておけば良かったと思いましたが、それはそれで、目立つからやめろと言われそうです。
2人は相変わらず、口で言い合っているのですが、私の前方を歩きながら、手を繋いで猫カフェに向かっています。仲が悪いのか、仲がいいのか…
やっぱり、女性の気持ちはよく分かりません。
猫カフェに入ると、2人は途端に仲良くなります。
私は、1人、猫ちゃんを撫でながら、優雅な一時を過ごしていたのですが、元嫁様から「ネコちゃんと遊ぶ動画を撮って」と言われました。
猫じゃらしを持ちながら遊ぶ元嫁様を録画していたのですが、「いつまで撮ってるん?長いデータはいらん」と言われました。
最初に5分だけ録画してくれへんと言ってくれたらと思うのですが、そんな野暮なことは言いません。
「ごめん、ついつい撮りすぎたわ」
これでいいんです。これで、平和に猫カフェを過ごすことが出来ます。
私の目的は、猫カフェを楽しむことです。それ以上でも、それ以下でもありません。
元嫁様と娘は、大変満足していました。とても楽しそうでした。
ちょうど、17時からイベントがあり、猫ちゃん達が一斉に一列に並んでご飯を食べるイベントがありました。
17時前から猫ちゃん達はソワソワしています。そして、スタッフさんのところにみんな集まります。
ニャー、ニャー言ってます。
さっきまで、みんなバラバラに寝ていたのに!!(笑)
そして、ご飯がきたら、一斉にご飯に向かいます。そこには、一切の邪念がない。他のネコちゃんのことなど見ていない。
そして、みんなそれぞれ食べるペースが違うんです。
そして、早く食べた子が他の子のご飯を食べようとするので、スタッフの方々はそれを阻止しながら、5分ぐらいで食べ終わります。
早いですね。食べるの。でも、これが生きるということなのだなとも思いました。
その後、1階に降りて3人でご飯を食べて、娘が言っていたハロウィンのお返しのお菓子を買いに行って、帰りました。
猫カフェと晩御飯の後の2人は、とても仲良く手を繋ぎながら、お菓子を見たり、服を見たりしていました。
猫の癒しの力は凄いです!!
そして、私は少し女性の気持ちを分かった気がしました。
あとがき
猫は自由です。好きなところで寝て、好きなところで遊んで、そして一生懸命にご飯を食べます。
人間も本来は、こうあるべきなのではないかと思います。
色々、社会から縛られている私たちではありますが、動物本来に立ち返って、様々な暮らし方があってもいいのではないでしょうか。
そして、それが本来あるべき姿なのではないかと私は感じています。
1人、家に帰ってきて、気疲れしてすぐに寝ちゃいました。
少し猫の気分に浸ったのかもしれません。
疲れながらも、癒された良い一日を過ごしたのではないかと思います。
おしまい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?