仕事場のエアコンの温度設定で揉めていませんか?家族経営だとこんな感じです。
ジメジメとした湿気交じりの空気に身体が重い。張り詰めた糸が針で突かれて振動するように神経が揺らされているようです。皆さんは梅雨はお好きですか?
今日はなぜかすぐばれるのに取り繕う嘘を付くペペロンチーノのご紹介です。ペペロンチーノは上司のあだ名で一瞬でばれる噓を堂々とばれないだろうと威圧的な態度を示すのですが、一瞬で嘘とわかってしまうペラペラな人間なのでゴロよくペペロンチーノです。
よく会社でエアコン何度にするかという問題があると思います。うちの会社は節約のために暑い日でもエアコンを運転しないのですが、「節約のため」と銘打つと貧乏な感じがするので「節約のため」とは絶対にペペロンチーノは言わずに35度の気温がある日でも「今日は涼しいからエアコンかけなくてもいいな!」といってエアコンのスイッチを入れようとしません。
お客様商売のお店ですが、お客さんがびっしょりと汗に濡れていても「今日は涼しい」といってエアコン運転は絶対にしないのです。暑い夏に外を歩いてやっと店にたどり着く、ああ、一服の清涼剤だとお店のエアコンに感謝して崇め奉りたい気持ちになった方も多いと思いますが、この会社ではそんなことはないのです。では冬はどうでしょうか?
冬になると「今日は暖かいな」といって暖房をつけようとはしません。そこでペペロンチーノに「節約のためですしね」と節約のためにエアコンをつけないのは会社のためだからしょうがないですよね。売り上げもないし、続く不況の中、電気代も高いですしと理解を示して神髄を付こうものなら「いや、節約じゃなくて今日は暖かいから」といってエアコンに食指が伸びないのです。正直に「うちは売り上げがないから電気代節約のために協力して」とお願いしていただければ「もちろん!エアコンつけなくても大丈夫ですよ」と喜んで協力の姿勢をとるのですが、節約のためというのを隠して「今日は快適だからエアコンいらない」というすぐにわかってしまう嘘を付かれた日には協力しようにもどうしてそんなすぐにばれるような嘘を簡単につくのかと戸惑いしか残りません。
また、ペペロンチーノはとてもケチで一銭もお金を出さないという姿勢が私生活でも垣間見えますのでケチであることは間違いがないのですが、ペペロンチーノの祖母であるボラギノールが孫をかばう援護射撃を社員に言うのです。「あの子はケチでいうんじゃないよ。エアコンの風が嫌いなんだ。だからエアコンをつけない。電気代をケチっているわけじゃないんだ」まざまざとボラギノールは自分に言い聞かせるように「ケチでいってるわけではない」ということを強調しています。このボラギノールもすぐにばれる嘘というものをつくということを見ると家系か血筋かと思ってしまいますが、会社の形態がそれを可能にしてきたと想像します。
会社というのは本来、公のものなのですが家族経営であると凝縮性が保たれており、他所からの風通しがとても悪いのです。よそからの情報が一切になく、その家独自のルールで回っている会社というものは独自のルールが生まれます。この会社が生まれてからペペロンチーノやボラギノールに対して意見する人がいなかったのだと思います。意見したとしても従業員の言葉など経営者ははねつける力があります。そうして独自ルールは凝縮性を保ったまま何十年も経っているとすぐばれる嘘というものも自分たちはそんな噓を付いてもばれないから大丈夫という独自ルールが身についてくるのでしょう。外部から見ればただの茶番だというのに!
風通しが良い会社でなくてはその中にいる人はたまり水が腐っていくように人間も腐っていくのです。そんな環境で育ったペペロンチーノは自分の都合の良いことしか考えません。自分の思った通りに自分の家の中ではなっていく。家の外で怒るイレギュラーはペペロンチーノを変えるまでには至らずにすぐばれる小さな嘘を繰り返す、いびつな人間になってしまいました。
ボラギノールというペペロンチーノの祖母のあだ名はボラギノールという響きが良かっただけです。
エアコンの温度で会社でもめていませんか?でもそこにはすぐばれるような薄っぺらい嘘を付いてエアコンの温度を調節したり、消したりつけたりするような人ではなく、寒いから、暑いからと正直に言って争っているということはまだ良い戦いなのかもしれません。話が通じない相手もいるのです。
皆様、梅雨時期ですが体調管理をして幸せな生活をお送りください。
ではでは。