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夏休みがはじまった。この夏休みに何をするのかが2学期生き残れるかが問われている。

 超音波のように規則正しい波が我々の身体に降り注ぐ暑さは35度にも上り、家からの一歩を遠ざけてTikTokをスライドするだけの単純機械となる。夏休み始まりましだが、お子様はどうお過ごしでしょうか?スマホばかり見ていませんか?うちはスマホばかり見ています。

 夏休み初日に家に帰ると中学生の娘は「20分だけ夏休みの宿題をした、あとはTikTokばっかり見ていた」と正直に打ち明けながら、エアコンの涼しい風を受けながら「まだ暑いな」と言って寝ころんでいた。小学5年生の次女は、正反対で夏休みの宿題を朝起きてコツコツとやりながら「パパ?きたいのたいってどんな字?」と期待の「待」という字が分からず親に聞いてきている。コツコツと少しづつ物事をこなす次女に関心をしながら、物事を進めなくても平然としていられる長女にも肝っ玉の強さを感じて「よしよし」と思った次第である。6歳の息子は「パパ!ポケモン御三家のクワッスがガチャガチャで当たった」と言って「御三家」という言葉を覚えたので使いたいみたいで「御三家、御三家」と連呼していた。

夏休みの過ごしかたでガラッと子どもは性格も身体も心強さも変わってくる。特に成長期である中学生であればなおのことである。身長が低かったO君は夏休みを挟んで1年の間に20㎝近く身長が伸び、友達のことを君付けで呼ばずに「呼び捨て」で呼ぶ態度のでかさを手にしたし、なぜか2学期になると垢抜ける女子がいて1学期のころはもっと子どもっぽかったはずなのになんでこんなに落ち着いてるのだろうと不思議に思ったりもする。

夏休みの過ごし方は子どもにとってとりわけ「成長期の子ども」にとって多大なる変化を与え、2学期の人間関係は激変し、激変した人間関係に対応するということが難しいという事実が不登校児童生徒の実態調査結果では明らかになっている。また、18歳以下の自殺者において、過去約40年間の日別自殺者数をみると、夏休み明け. の9月1日に最も自殺者数が多くなっているという点にも着目しており、近年では文部科学省のお知らせが小学校に届いて、小学校から各家庭へのお知らせされる。

夏休みは始まったばかりだが毎日を休んでいられない学生たちも憐憫の目を向けられるようになってきた。今の学生はやることがありすぎるという具合である。子育ては課金ゲームだと塾の夏季講習に申し込む親心や友達との遊びの計画に余念がない思春期もある。夏休みという名前が「休み」とついている分、通常の休みと思ってしまう「夏休み」というネーミングを変える時代にきているのではないだろうかとさえ感じる。

しかしながら、どのようにこの夏休みを過ごしたかで子どもは大人が思っているよりも大きく変わってしまう。どのように過ごせばいいのか、正解はない。ただ、何を体験しても変わらない自分自身は存在する。まだどのようなの色も付いていない人間の美しさ。無邪気な夏休みを願い、祈ろうと思う。

ではでは~。


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