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「おいでよ!スタートアップ村」で価値観アップデート

真の無知とは、知識がないことではなく、知識の獲得の拒否である
                                                        カール・ライムント・ポパー(1902 - 1994)

導入

初めまして。東京理科大学経営学部2年のリオデモートです。
記念すべき初回に、「起業」をテーマにしたボードゲーム
「おいでよ!スタートアップ村」(通称 おいスタ)をプレイした自身の感想とファシリテーターとしての感想を書かせていただきたいと思います!

「おいでよ!スタートアップ村」の体験感想

私が「おいスタ」をプレイしたときの感想ですが、私自身「起業」という言葉こそ知っていたものの、具体的に誰がどのようにして起業を行っているのか事前知識が全くない状態でゲームがスタートしました。

ゲームはまず企業を起こす「起業フェーズ」と創った企業を運営する「経営フェーズ」の2つに分かれます。自分の「やりたいこと」と「できること」の違いに注意しながら起業をしなければならないので、最初の内は難しかったのですが、ルールに従って丁寧にプレイをしていくといつの間にか企業が完成してる、というように思ったよりあっけないと感じたのをよく覚えています。
経営フェーズに入ってからは、どんどん自分のやるべきことがわかっていき、最後まで非常に楽しくプレイさせていただきました!
特に、利益を生み出せたときは、自分で企業を動かしている実感がわいて、ワクワクしながらプレイしたので、あっという間に時間が過ぎてしまいました(笑)。

このように私は楽しくプレイできたのですが、中には赤字が続いたり、経営上のトラブルが起きたりなど失敗している方もいらっしゃったりなど、現実の企業経営を模倣して作られておりとても臨場感があって、ドキドキする場面も多々あります。

ゲームとしての面白さ、そして何より「起業・経営」に対するリアルな学び、この両方を兼ね備えたゲーム構成なので、大人はもちろん高校生も楽しめる内容なのではないかと思います。
「起業」に対して少しでも興味があればぜひプレイしていただきたいです。

ファシリテーターとしての感想

「おいスタ」のプレイ後、このゲームを開催してくださった
「株式会社ライクブルー」さんに声をかけさせていただき、ゲームのファシリテーターを務めさせていただきました。ここではそちらでの感想を書かせていただきます。

福岡県にて

8月末、私は福岡県の博多に向かい、インターン生として「ライクブルー」さんの開催されていた短期インターンに参加しました。
そこで4名の方に向けて「おいスタ」のファシリテーションを拙いながらもさせていただきました。

プレイしていただいたのですが、やはり「起業する」という言葉に対して具体的なイメージを持てず、少し身構えていた印象でしたが、一つずつ順を追ってプレイしていくと、だんだん流れがわかってきたのか、最後の方ではとても楽しそうにプレイしてくださいました!

「おいスタ」では様々な効果を持つカードを駆使して、自身の収入を増価させたり、支出を減少させたり、マイナスのトラブルを無効にしたりなど、たくさんのカードを使って自身の企業を成長させていくのですが、ゲームの後半になっていくと非常に大量のカードを所持してしまうことがあります。なので、カードを手に入れたら早めに適切なタイミングで使用することがミソなのです!

もったいない思考でカードを持ち続けてしまうとそのカードを忘れてしまい、結局最後まで使わなかった方がいらっしゃったのを見て、
「使えるものは忘れる前に全て使う。
それが物であれ、情報であれ、人脈であれ全てを」
という、少しはっとさせられるような知見をその場で教えられたような気がしました。
実際、カードをうまく活用できていた方はゲームを制しており、思い通りにゲームを進めてた印象がありました。

オンラインにて

続いて、先日、オンラインでもファシリテーションを行いました。
この時、は「ライクブルー」さんのインターン生の方2人に向けて行ったのですが、お二人ともすぐにゲームの概要を理解してくださったので、スムーズな進行でできました。
オンラインでのプレイだったので、ルールの説明を目の前で見せることができずとても苦戦しましたが、最後には楽しくプレイできたとおっしゃっていただいたので非常に助かりました(笑)。

「おいスタ」では自身の経営状況を知るために、「経営管理シート」と呼ばれる記録用紙があるのですが、そこに自身の経営状態を記入しそれをみて意思決定を行うようにできています。
このシートをいい加減に書いたり、記入ミスがあると自身の経営状況がわからなくなり、自分がどこにいてどこに向けて経営しているのかわからなくなります。

起業だけでなく、人生の多くのことについても言えますが、
まずは己を知ることが出発点なのだと直感的に思いました。
自分を知らなければ何をすればいいのかわからない、自分がわからなければどこに向かっているのかわからない。
自分のことを知ることの大切さや重要性を改めて認識したように思います。

まとめ

自身のプレイヤーとしての経験とファシリテーターとしての経験から、
「起業」という言葉の重さが大きく変わったように感じます。

起業・経営は、選ばれた人間にしかできない特殊な「何か」ではなく、
誰しもが行っている「人生設計」に近いものがあると感じています。

自分の目的を定め、自分の現在位置を知り、成し遂げるために自分に投資をして、他人からの協力を仰ぎ、自分のできることを増やすして、それを仕事にする。
そのような人生設計を複数人と協力して、企業という法人を生み出し・設計をするのが、起業・経営だと思います。

私がなんとなく感じたことですが、何も知らないころよりも起業のイメージがクリアになったと思います。
少しづつでも自分の認識を経験を通じて広げていけたらと感じています。
多くの機会と、経験を与えていただいた「ライクブルー」さんには感謝の念に堪えません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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