香りの本棚*『鎌倉香房メモリーズ』1〜5
タイトル:鎌倉香房メモリーズ1〜5
著者:阿部 暁子
出版社:集英社
鎌倉が舞台で、お店をやっていて、祖母と孫娘と…というと、代筆屋さんの話(『ツバキ文具店』)となんか似ている気も…と最初は思いましたが、一気に5巻を読んでしまいました。
人の心の動きを香りとして感じる力を持つ香乃と香りのお店を営む祖母の三春、お店のアルバイト、雪弥くんを軸に物語が展開していきます。
普通の人でも、「この人疲れているなー」と思ったりするのは、もちろん顔色などの見た目もあるとは思いますが、意識できなくても、何か嗅覚で感じていたりするところもあるのかなと思ったりもします。
顔は笑っているのに「悲しい香り」がしているなんて、香乃のように分かったら、すごい葛藤があるだろうな…。
そんな香乃ちゃんの気づきから、日々の中の事件を雪弥くんと解決していきます。お香を焚いているときのような、ほっこりとした雰囲気が魅力です。
お話の中に出てくる香り、嗅いでみたいなぁ。自分で作ってみるのも有りですね。
小説には珍しく、巻末に参考文献リストが載っている巻が何冊かあって、そんなこともあるのかと学術書版元の人として思いました。
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