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外張り断熱って、断熱性能は高いの?
福島県南相馬市にある新築相談所、リフォーム相談所のリオアーキテクトです。
本日は、外張り断熱について。
よく外張り断熱をやっているハウスメーカーに行くと、
外張り断熱だから断熱性能が高い
って、説明されることが多いです。
これって、本当ですか?
外張り断熱だからといって、断熱性能が高いとは限りません。
では、何で判断したらいいのか?
Ua値です。
Ua値は、小さければ小さい程、断熱性能が高いということになります。
断熱性能が高いということは、熱を通しにくいということです。
外張り断熱とは
外張り断熱は、柱の外に断熱材を貼り付けて行う断熱方法です。
もちろん柱の間の壁の中にも、断熱材を入れます。
通常の家は、柱の間の壁の中のみです。
よって、柱の間の壁と外側の両方に入れる方が断熱材の量は確実に増やせます。
断熱材の量を増やせば断熱性能は上がるのか?
量を増やせばいいというものではありません。
いくら入れる量を増やしても、そもそも断熱材の性能が低ければ、増えたところで、断熱性能自体は上がりません。
断熱材の性能は、熱抵抗値と厚みで決まります。
この先を説明すると難しくなりすぎるので、またの機会に。
では、簡単に説明すると、柱間の断熱のみの場合と、柱間と外張り断熱を併用している場合でも、断熱材の性能が良ければ、外張り断熱を併用している場合よりも性能がいい場合があるということです。
結局何で判断すればいいのか?
Ua値は、低ければ低いほどいいけど、低くなればなるほど、断熱にかける費用が高くなります。
判断基準として、断熱等級というものがあります。
断熱等級は、7まであって、私の個人的な私見では、
断熱等級 5 普通
長期優良住宅や各種補助金の条件となっている。
この数値以下で建てるメリットがない。
断熱等級 6 高い
コスパを考えると、この程度がちょうどいい気がする。
断熱等級 7 非常高い
予算に余裕があるのであれば、目指した方がいい数値。
外張り断熱必須。
です。
ちなみに、断熱等級は住んでいる地域によって、地域区分が設定されており、その地域によって、Ua値は異なります。
外張り断熱だから断熱性能は高いのか?
結論は、外張り断熱だからと言って、断熱性能は高いとは限りません。
Ua値から判断してください。
そして、ハウスメーカーの営業に、
うちは、外張り断熱をしているから、断熱性能が高いですよ。
と言われたら、疑ってください。
うちは、外張り断熱をして、Ua値が〇〇以上になるように設計しているので、断熱性能が高いです。
と言われたら、建築の知識のある営業さんであるので、多少信用してもいいでしょう。(他にも、要素はあるので、断熱性能に関しては。)
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
外張り断熱は、ハウスメーカーの中で、一般的なものになってきています。
中途半端な外張り断熱は、ただ費用をかけているだけにもなりかねないので、数値で判断していただけたらと思います。
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