武術的老子解説
原文
吾言は甚だ知り易く、甚だ行い易し。
天下よく知ることなく、よく行うことなし。
言に宗あり、事に君あり。
それただ知らず、これを以って我知らず。
我を知る者は希なり、我に則る者は貴し。
これを以って聖人、褐を被りて玉を懐く。
解釈
私の言葉はカンタンで、すぐに行える。
しかし、天下の人々は理解できず、実行する者もない。
言葉には法則があり、何事を為すにもリーダーがいる。
それを知ろうともせず、それゆえに私のいう事を理解できない。
私の言う事を理解するものはまれであり、私の言うことに従う者は貴い。
聖人は、みすぼらしい服を着て懐に玉を抱く。
コメント
武術の動きには原理原則がある。
それを動きにくいからと変形して、オリジナルだと言い張る者が多い。
たかだか数十年生きてきただけで、数百年かけて編み出されたものを理解できるわけがない。
よくよく、工夫して動きやすくなるまで稽古する。
それではじめて、そのすごさがわかる。
考えもつかないような動きになる。
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