![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162317361/rectangle_large_type_2_1bd51a1452e3a70a1c50ef0d808683ba.png?width=1200)
Photo by
tr413
武術的老子解釈
原文
天の道はそのさらに弓を張るがごときか。
高き者はこれ抑え、下の者はこれを挙げる。
余りある者はこれを損し、足らぬ者はこれを補う。
天の道は余り有るを損して不足を補う。
人の道はすなわち然らず、足らざるを損し、もって余り有るに奉ず。
たれかよく余り有るを以って天下に奉ぜん。
ただ道にある者のみ。
これを以って聖人、為して恃まず、功なりておらず、その賢を見せること欲せず。
解釈
天の道は弓を張るようなものだ。
長い弓はたわませて縮め、短い弦は引いて広げる。
余裕のあるものは、これを減らし、不足するものは、これを補う。
天の道は、余りあるものを減らし、不足のものを補う。
しかし、人間社会はそうではない。
不足するものを減らし、余りあるものを増やす。
だれが余りあるものを天下に捧げるのか。
道に従う者だけだ。
これを以って聖人は、過去の功績に頼らず、地位を得てもそこに居座る
ことなく、まわりに賞賛されたいとは思わない。
コメント
天の道は、余り有るものは減らしにかかる。
だから、必要以上の術は隠しておくべきだ。
やたらネットに挙げるべきではない。