30周年、音楽、ひと
※この文章は、ここ半年ほどずっと入り浸っているSNS、BackspaceKey(misskey.backspace.fm)の2023年アドベントカレンダーのために書いたものです。
Kaji Fes.2023が終わってしまった
2023年12月、書き始めた本日は10日。おとついと昨日は私の愛してやまない最強の作曲家、梶浦由記さんの30周年の武道館2Daysライブ、
「Kaji Fes.2023」でした。
梶浦さんは基本的に作曲家・作詞家なのだけど、自分の名義として「Fiction Junction」を持っています。これは梶浦さんを中心にした楽団のような名義。レコーディングから一緒のメンバーで、それぞれの曲により参加の歌姫が違います(梶浦さんは声での演奏者を歌手ではなく歌い手さんとか歌姫とかって呼びます)。
ライブでは基本的に全てライブアレンジなので音源とは編成が少し変わったりもして、それも最高。
梶浦さんのライブは舞台上の演者が多いのですが、特に今回は平均演奏人数・楽器10人程度+歌姫4人程度という大所帯。
https://twitter.com/Fion0806/status/1735261961804521946?t=PP-YA5fMi6hqbrWNCMrP2g&s=19
アンコール終了後の写真です。この光の中にいられたという事実がただただ嬉しい。
梶浦さんのライブでは、梶浦さんの「よりたくさん、各々の人となりなどを知ってほしい」という思いから、メンバー紹介のときに「その日のお題」を設定し、そのテーマに沿って話す時間があります。
今回のお題は、30周年ということで『音楽を続けてきて、変わったこと。もしくは全然変わらなかったこと』。
答えはそれぞれだったけど、「やっぱり音楽が好き」などのシンプルなものも多くて、なんだか胸がじんとしました。
もしこのライブが気になる人がいたら、実は今回TBS系のCS放送で放送される(!)そうなので、最後に案内として貼っておきます。セトリも貼るね。ぜひぜひ。
ところで実は、私も今年で生誕30周年。梶浦さんとお揃いです。
ちょっと嬉しくて何かと宣伝してしまった1年間とこれまでを、このnoteで振り返ろうと思います。
お題は
『わたしを続けてきて、変わったこと。もしくは全然変わらなかったこと。』
変わらなかったこと
『わたしを続けてきて変わらなかったこと』は、『自分に素直』であることだと思います。
私は結構深刻に好きなことしかできません。
仕事に関してでも嫌なことや理解できないことはできないから、とにかく自分の好きなことに変換してやってきました。時には自己洗脳めいたこともしたり。
この性質のいいところは、やることをだいたい自分のテリトリーにしていけるので便利ってことかもしれません。あれもやりたいこれもやりたい、で破綻しがちな自分だけど、それが自分自身から生まれていることは案外いいことなのかもと思います。
それから、『新しいことが好き』であること。
今年は7月くらいからBackspaceKeyに入り浸るようになって、早くも半年。
BackspaceKeyとは分散型SNSのひとつであるMisskeyのサーバーのうちのひとつ(艦これで言う鎮守府の分けみたいなもの)。サーバーごとに規約が少しずつ違い、カラーも変わります。私がBackspacekeyに居着いたのは「自分語り推奨」であることが大きな理由です。気になる人は以下より。
比較的様子がおかしいことも多くて愉快な蛮族たちです。https://misskey.backspace.fm/
BackspaceKey(ばすきー)に来てから、初めて目に見える平均年齢層が自分よりも低めの場所にいるなと思います。これまで意識したことはあまりなかったけど、案外自分は「正しいこと」を求めがちで、その基準を先人たちに求めている傾向が強かったように思います。
「若い子の感性は違うね」みたいなことを言われるのが嫌だったはずなのに、いつの間にか自分もそんな風になっていたのだと気がつくこともあったり。
何もしなくても自分と違う人たちと居られる環境、大変ありがたい話。
人って毎日変わるし、前提が違うと本当に色々違う。
その最たるものがたぶん今の時代は年齢だと思っていて、それって逆にすごく面白いし、悪く言うと便利だなって。
とはいえばすきーでは定期的にインターネット老人会も開催されがちなので若い層ばかり、というのは間違いなのかもしれない……
結局、新しいものことを求める集まりが心地いいのかもしれませんね。
私は私が好きなものが好きで、自分で決定することにこだわりがあるらしく、
でもその内容は周りの人とか環境の存在がとても大きいのだなと、改めて思います。
変わったこと
逆に明確に変わったことって何かなと考えていたのだけど、なんだか全てが変わっているような気がしています。というか、私は両極端を併せ持つことを自分に求めがちなところがあって、例えば自己矛盾が自分の中で整理できることに喜びをおぼえるタイプで、つまり、他人から「あなたはこういう人だよね」と捉えづらいように年々なっているような気がします。
その事自体を肯定して意識し始めたのは、Twitterに入り浸っていたこの10年なのかもしれない。
若い頃の自分の方がもっと物事に対して頑固でかたくなだったような気がするし、何となく今は自分の範囲が自分以上に広がっている感覚もある。いいのか悪いのかはわからないけど、これはこれで面白いし、そんな自分は結構好きです。
10年後も、変わらず変わっていたい
実は、この10年。梶浦さんの音楽を知って、ライブに行くことを選択肢に上げてから初めての10年でした。
ちょうど10年前に20周年記念のKaji Fes.というお祭りライブが開催されました。当時初めて連れて行ってもらったKalafina 5thで少しだけライブというものを覚えた私は、(行きたいな、でもあんまり曲を知らないしな……どうしよう……)とうだうだ考えつつ結局日和ってチケットの購入をやめ、ずっと後悔していたのです。
そんなこともあってなんだか本当に感慨深いし、あれからこんなにもツアーをとりあえず全通ベース(!)で考える人間になったのもおもしろいし、何よりコロナ禍がこういう風に起こるなんて考えてもみなかった。
元々私は「自分がやる」ことの楽しみのほうが強かったのです。楽器も歌もそう。曲自体を楽しむことはしているんだけど、音楽に対しては基本的に「やったら楽しそう」がベースの考え方でした。
でも梶浦さんのライブに行って、いや大変なことを言うでないってかんじなんだけどw本当にこれは私にはできないことだなとしみじみ思って。観客としてただダイブする、その空間に身体を任せる心地よさと、どうしたって自分の好きな音楽が出てくる幸せしかない玉手箱のような「ライブ」という空間で、しかも自分の尊敬する方々と、音楽を楽しみ時間を共有できることは本当に幸せで。
これからはきっとまた私の「絶対変わらない!」って思っていることも変わっていくのだろうと思います。
先のことを考えると果てがないけれど、ただ今やりたいことを全力でやっていけたら、きっと先の私はもっと楽しくなるのかもしれないなって思っています。
"あなた"がその席にいてくれたから
梶浦さんがいつもライブの最後に言ってくれる言葉があります。
「普段はみなさん、とかって呼んでしまうけど、本当は"あなた"だと思っています。他でもない、その席に座ってくださった"あなた"がいたから、今日の演奏はライブになりました。」
「本当なんですよ。それこそ、そこに座ってくださったあなたの服の素材で、今日の音って変わるから」って付け加えることがいたずらっぽくもあり。
実際、すべて相互作用なんだなと思います。
私の生き方もあなたがいたから変わったし、毎日変わっているし。
好きなものもそうだし、普段の言動とか、反発して響き合って、どうしようもなく私たちは人と人の間で生活をやっているのだなと。
私の周りのものがまるで彫刻刃のように私の形を作っているとしたら、それはとても幸せなことだし、同時にそれに負けずに自分を自分らしくやっていきたいな、となんだか強く思ったのでした。
梶浦さん、密着とかライブとか
なんと、いろいろな情報がひしめいておりファンとしてもパンクしています。もし興味のある方がいらっしゃいましたらぜひ!!
30周年、本当にめでたい!!
NHKの密着番組。1年以上密着されていたとか
今回の武道館2Daysの放送
ちなみに今回のセットリストはこちらから
来年のライブツアーも決定しています!こちらも20回目でめでたい!私はたぶん全通する、という気持ち
実はSee-Sawの復活もあります。約19年ぶりの新曲!1週間限定で「あんなに一緒だったのに」ライブ映像公開中
昨年9年ぶりに出たアルバムより表題曲のParade、私の大好きで大切な、この曲をご紹介しながらお別れしましょう。
この文章を見つけてくださり、誠にありがとうございました!
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