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11/24 赤茶色と潜在意識、それとギター

気がついたら赤茶色の持ち物が増えている。

ことの始まりは家にあるアップライトのピアノだと思う。母が気に入って買ってきたものだ。普通ピアノは真っ黒のものが多いと思うのだけど、うちのものは赤みがかかったつやつやの茶色である。小学校1年生の時にピアノを始めて、2年生のときにアップライトを買ってもらった。それからずっと当たり前に景色としてあったものだから、ずっとそのことには気がついていなかった。

一番最初にあれ、と思ったのは、エレキギターを買ったときだった。

私は高校からクラシックギターをやっていて、エレキギターにはあんまり興味が無かった。
似ているように思われるが、クラシックギターとアコースティックギター、エレキギターは全く別物である。クラシックギターは他と違い、アンプにつなぐための線はない。音を飛ばす場合は空間からマイクで拾う。
クラシックギターとアコースティックギターには音を響かせて膨らますための空洞がついていて、クラギにとってそれは演奏の生命線である。音を出すためには響かせなければならない。

しかし、特にエレキギターは違う。楽器の中に空間は無く、木が詰まっている。弾かれた弦の動きを電気信号として拾って、音を出している。そこに弦の共鳴は基本的にいらない(奏法によるのだろうけど)。
ついでに言うと、私はエレキギターが死ぬほど弾けない。

就職してからたまたま、社内のけいおんバンドの練習について行かせてもらったことがあった。そのときにエレキを触らせてもらい、その面白さにたまらなくなってしまった。クラギの曲はソロかアンサンブルが多い。エレキは違う。1人だとつまらない。でも、バンドとして合わせたときの楽しさが強かった。あと、バッキングなら割と弾けてしまった(私の出身高校は3ピース・ソリスト入りの変な編成のマンドリンオーケストラで、クラシックからロックまでやっていた)。そのバンド練に、私はクラギで参加していた。当たり前というか、周りにかき消されて聞こえない。借りたギターは弾けるけど人のものという感じがして嫌だった。
よし、自分のものを買おう。
そう思うのにそんなに時間はかからなかったのだ。

ギターを選ぶのにはいろいろあったので詳細は割愛するけど、私は楽器屋でぴったりくる1本を見つけた。PRSのSE Paul's Guitar、色は赤。決め手は見た目と持ち心地。私はエレキの薄っぺらいネックが嫌だった。クラシックギターのネックは太く、丸みがある。このモデルのネックもクラシックモデルであるがゆえに(?)太く、手になじんだのだ(ちなみに私は手が大きくはないので、この選択を後々後悔することになるのだが)。
このネックの裏側が、実はつやつやの赤茶色だった。

↑これだよ。かわよかろ。

今日は赤茶色のつやつやのコインローファーを下ろしてうきうきなのである。

https://zozo.jp/sp/shop/haruta/goods/9230909/?did=24257849

↑買ったのはこれ。

ところで、最近買った鞄の色も赤茶色である。靴の色もこれに合わせたつもりだったんだけど、冷静に考えると赤茶色は潜在意識にあるのかもしれない。冷静に居間を見回していたら、木の家具がどちらかというと赤みの茶色だった。母に聞くと、揃えたのだそうだ。住み続けて数十年、私は何を見て生きているんだよって感じがしなくもないな。


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