Garden to table.
Garden to table.
庭から食卓へ
「食」から見る「庭」
海外に出てから、より一層
「庭とはなにか、、、」
と深く考えるようになりました。
『 Garden 』
日本には「庭(にわ)」という言葉があることも実は、独特な文化だったのです。
「ガーデン」「庭」「ファーム」「畑」
この言葉の境目はいったいどこにあるんだろうか。ただ単に英語と日本語、そんなスッキリを引ける境界ではないことを感じました。
農業が盛んであり健康志向の高いNZでは、新鮮な野菜を食べること、オーガニック野菜を食べることがとても市民の目線からでも大事にされているように感じます。
そんなこともあってか、多くの人が庭に小さくてもお庭の一角に菜園を持っているお家が多いのです。「庭」の価値の一つとして少なからず「生み出す場所」という価値観があるように感じます。
今回の経験を終えて、わたし自身も「食」というものにとても関心が湧くようになったことも事実で、より一層「農業」と「庭」の世界が曖昧なものになりました。
いまここで田舎で過ごしていることもあり、
「Garden to table」に挑戦しています。
挑戦というのは実験でもあり、海外での生活を通して、いくら豊かなライフスタイルに憧れがあっても実際自分の生活、身を置く環境で心地よく取り組めるかはまた別な話だということを痛いほど学んだからです。
海外と日本ではそのモノゴトを取りまく根本的な価値観・環境が違うのであるから日本似合ったかたちの編集が必要であり何よりも大事ということです。
Garden to table の持つ意味は、様々あると思うのですが、直訳の通り
庭で採れたものを食卓へ。
その価値とは、育てること ・食べること
手で育て食卓を彩る
レストランでもこの取り組みをしているところはたくさんあります。小規模経営をよくし、産地の人、作る人の「顔が見えること」、お店で所有している畑で採れた野菜をお客さんへ といった取り組みがあります。
同じ『GARDEN』といえど野菜作りは
私にとっては学ぶばかり。
実際に手を動かすと決して簡単ではないことを痛感します。
ただ今まで見えてなかった美しい新しい世界があることは、とても感じるのです。
野菜の花は、決して庭花や切花で味わえない美しさがある。
そら豆の花
さやえんどうの花
時には自然が生み出すかたちにも驚きます。
おろ抜き人参
普段、日本では野菜はプラスチック袋に束になって入れられて売られる。衛生的である一方、新鮮な野菜が見せるシャキッとした姿や、香り、手触り、そういった五感から伝わってくるものを感じれていなかったのだと感じました。
NZでは土日になるとマーケットがあり、私たちは新鮮な地元の野菜を買うことができます。作った人たちの顔を見て自分にとって必要な量を手にすることができます。
日本のプラスチックの多さ
環境問題はもちろん、
「ライフスタイル」「地消地産」「食や健康」
様々なモノゴトを豊かにするヒントがあるような気がしました。
少なくとも「庭/Garden」の価値が多様化するこの時代にを置いて、私は農業について、そして「食の豊かさ」について、もう少し目線を向けていきたいと感じます。
野菜が織りなす色やかたち
もう少し丁寧に向き合えたら
「暮らしを豊かにする」という根源をより深めて提案ができるといいなという願いもあります。
Garden to table
やっぱりいい言葉です。