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ありがとう、お給料。

僕は普段全くお酒は飲めないのだけれど、仲のいい同期と飲み屋街に出て行くのが好きだ。ジンジャーエールとコーラしか飲まないのに僕が一番しゃべっている時だってある。
昨日の夜もそうやって過ごして、なんやかんやで終電を逃してしまった。
タクシー代をケチって同じ路線の同期と1時間くらいかけて深夜の大阪の道を歩いて家まで帰ってきた。
そして今日、言わずもがなこの日曜日の大半を寝て過ごし、残りの半分を画面を見ながらゴロゴロして過ごししまった。この文章を書き終わる頃にはもう月曜日になっていて、また現実が迫ってくる。

でも僕はそんな日も必要だと思っていて、今までもこんな日は沢山あった。
別に休日を無駄にしたとは思わないのだけれど、なんか今日なずっと画面を見ている自分に嫌気がさした。なんでかは知らない。
久しぶりに寝る前に本でも読もうと熊本にいた時から使っている無印の本棚に目をやった。

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僕はアイドルとかよりも女子アナが好きだ。
各局に推しがいるのだが、そのきっかけは「激レアさんを連れてきた」の弘中綾香アナを好きになってから。Mステを見ていて抱いたイメージとのギャップに当時大学1年だった僕はやられたのだろう。
結婚のニュースは正直かなり喰らったのだが、別にそれで嫌いになると言うわけではない。弘中アナとお近づきになれる可能性が0.0001%から0%になっただけだ。

だからと言うわけではないが、今日は前から持っていた彼女のエッセイ本を手に取った。

2、3本のエッセイを読んだら寝ようと思っていた。
そう言えば社会人になってから読むのは初めてだ。
今日のタイトルは、偶然開いたページのエッセイのタイトルなんだけれど、
華やかなアナウンサーとしてではなく、一会社員として書かれている文章がとても染みた。

比較的楽なバイトしかしてこなかったので、大学の頃お金稼ぐの簡単だったな。
それと比べると今の方がお金ないし、仕事忙しいのに割りに合ってねーな。
でもこの給料に生かされてるんだなと、自分の寂しい懐を思い浮かべた。

生きていくためにやっている仕事では、新卒とは思えない業務量(他の会社のそれは知らない)のせいで特に最近はギリギリでパンパンのスケジュールだなと感じている。
弘中アナは心配性で、エッセイの原稿の提出は締切の1週間前には済ませているそう。休日返上で書く時もあるらしい。彼女の中でタスクの優先順位がどうなっているのかは知らないが、本業のアナウンサーとは違う連載の仕事でさえそのスピード感。心配性などと誤魔化しているが、彼女はおそらくただのシゴデキだろう。
可愛いだけでは好きなアナウンサーランキングを制することはできないのだ。

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今日はもう寝るはずだったのに、弘中アナのエッセイに影響されてパソコンに向かっている。文章も初めてそれっぽくしてみた。
でもこんなふうに書きたい時に文字数も内容も気にせずに書くのではなく、決められた時までに決められた文字数で、色んなところに気を遣った内容の文章を書いている弘中アナは本当にすごい。それも継続して。
ネタがない時だって忙しくてなかなか書けない時だってあったと思う。
でも、当然だが彼女に言わせればこれも仕事だ。
お金を稼ぐって本当に大変だ。
でも意外と仕事だからと考えるとキツイことでもできちゃったりもする。
一番人をつき動かすのはお金なのかもしれない。



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