【雑記】悪夢
夢を見ました。
夢の中で、私は一人の男を抑えつけようとしていました。
格闘に自信のある私は、それほど苦戦することもなく簡単に相手を制圧し、首をつかんで地面に抑えつけました。
しかし、勝った気がしない。
なぜなら、その男がニヤニヤしながらずっとこちらを見ているからです。
勝っているのに、相手にハメられている感覚。
私は完全に勝利していて、相手は反撃できる余地もなく、抑え込まれているだけなのに、非常に気持ちが悪い。
何もできず、何も起こらないまま。
冷や汗をかきながら、この状態が何時間も続きます。
底知れぬ不安を煽るその目に、私はひどく消耗しており、限界を感じ始めた時、警察官の友人が駆け付け、男は逮捕されたところで目が覚めました。
「夢か・・・」
ホッとしながらふと時計を見て、愕然としました。
寝ていた時間がたった30分だったのです。
あの男のイヤな目は、鮮烈に私の記憶に残ったままです。
たった30分で、何時間も私を苦しめたあの目。
その日はもう、寝ることができませんでした。