親って大変だ
いつもお世話になっています。作家の浜口倫太郎(@rinntarou_hama)です。
今冬季オリンピックが開催中です。出場する選手は、十代、二十代と若い選手が多いですね。
これまでオリンピック観戦は、出場する選手を純粋に応援するだけだったんですが、今は、「親御さんはほんと大変だったんだろうな」と親目線で見てしまうんです。
というのも以前、子供番組のスタッフだったことがあるんです。
その番組はスーパーキッズと呼ばれる子供たちを取り上げるという内容でした。いわゆる天才少年・少女ですね。
今K−1で大活躍の安保瑠輝也さんも子供時代に出てくれてましたね。あのときのやんちゃな子供が、現在は最強のキックボクサーです。いやあ時が経つのは早い。
その他にもプロ選手やオリンピック選手になった子供が何人もいます。アイドルをやっている子もいますね。
安藤笑という名前で、陰ながら応援しています。
その番組のおかげで、彼らのお父さん・お母さんと話す機会が多かったんです。
やっぱりそこまで凄い子供を育てようと思ったら、親はそれなりの労力をかけなければなりません。
道場や練習場に送り迎えをするのはもちろん、土日も練習や試合に付き合う必要があります。自身が子供のコーチをされている人も多かったです。
中には借金をして自宅に練習場を作ったりしている親御さんもおられました。
忙しい仕事の合間を縫いながら、金銭面でも時間面でも全力で子供を支援する。
自分の子供をプロのアスリートやオリンピック選手に育てようと思ったら、親は自分の人生を捧げる覚悟が求められるんです。
そんな話をうかがわせてもらい、「大変ですね」と相槌をうっていました。ただ当時は自分が若かったこともあって、そこまでピンとはきてなかったんですよね。
でも僕にも子供が産まれて、その大変さがわかるようになってきました。
うちの子供はダンスを習っているんですが、ちょっと家から遠い場所にあるんですよ。
そこで僕が車で送り、その近くのマクドナルドで習い事が終わるまで待って、子供を乗せて帰るというのをやっています。
それが8年間ほど続いているんですよね。
あとバスケや絵画教室などの習い事の送迎もやる必要があります。
あの頃スーパーキッズの親御さんの話を話半分で聞いていたんだというのが、今になってわかります。
自分が親になって経験してはじめて、腹の底からその大変さが理解できました。
冬季オリンピックのスポーツならば、アイススケートやスケボーができる練習場が必要です。でもそんな珍しい施設近くにあることのほうがまれですよね。
だから親は何時間もかけて子供を送迎したり、時には練習場のある場所に引越しするんですよね。
もちろん選手自身の才能や努力も大事ですが、それ以上に親御さんの支援があって、オリンピックという晴れ舞台で活躍できるんです。
選手の方達もそれを痛いほどわかっているんですよね。たぶん彼らが親になれば、さらに親御さんの気持ちが理解できるんじゃないでしょうか。
今では選手以上に親御さんに感情移入しちゃいますね。いやあそんな風にオリンピックを見るなんて、若い頃は考えられませんでした。着実に年とってますね。