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自分が幸せじゃないと思った時に読むエッセイ(前編)

何が欲しいのだろうか、幸せって思えるために。
お金、友達、栄光、永遠の命・・・。

逆のことを考えてみようか。
欲しいものが手に入った自分を。

有り余るお金を手にした自分。
好きなものならなんでも買える。
人はそのお金に釣られて集まってきて、何でもいうことを聞いてくれる。
でも好きなのはあなたじゃない。
お金だ。
それで幸せと言えるのだろうか。

何十人年もの友達ができた自分。
友達が四六時中、ひっきりなしにあなたの元に訪れる。
たまには一人になりたいと思っても、必ず誰かがいて話しかけてくる。
話なんてしたくないのに、話しをしなければならない。
それで幸せと言えるのだろうか。

誰も手にすることができなかった栄光を手にした自分。
何万人という人があなたを賞賛してくれる。
こんな気分のいいことはない。
しかし人は忘れていく生き物だ。
あなたは忘れられる恐怖から、次の栄光を得るための苦難に立ち向かう。
そう簡単には手に入るもんじゃない。
そうやって苦しみのスパイラルに陥る。
それを幸せと言えるのだろうか。

永遠の命を手に入れたい自分。
何十年、何百年と生き続ける。
時代の移り変わりを自分の目で確かめ、いろいろな経験を積むことができる。
しかし良いことばかりを見続けるだけじゃない。
良いことと同じ分だけ辛いことを続けなければならない。
家族、友人それだけでは済まない。
数々の大切なものを見送って行かなけれなならない。
それに耐えられるだろうか。
それを幸せと言えるのだろうか。

<後編へ続く>


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鈴々堂/rinrin_dou@昭真
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。