宝くじに当選したらどうお金を使おうか

宝くじが当たったら何に使おうか。
家の修理をして、新しい車を買って、それに家具も新調しよう・・・。
あれこれと考えているだけで幸せな気分になる。

しかし物品を買い漁って、お金を使い尽くすのも何か虚しい気がする。

いつかお金は尽きる。
手元に物品は残るが、それもいつかは手元から離れていく。
結局、何も残らない。

それなら老後の資金に貯金しておこうか。
何十年先のことを考えて、ちびちびお金を使っていく。
しかしぼくたちは明日生きている保証なんてどこにもない。

大金を銀行に眠らせて、その恩恵を受けることなく人生を終える。
これもナンセンスな話だ。

降って湧いたお金で旅行をしたり、高級車を乗り回したりすることに、何の価値があるのだろうか。
降って湧いたお金を保険代わりに使うことに、何の価値があるのだろうか。

今まで散々働いて、働いて、いろんな困難を乗り越えて道を切り開いてきたんじゃないか。
それを今更大金が舞い込んだからって、生き様まで変えてしまうのか。

冗談じゃない。

そもそも数億円の価値とは何だろうか。
人それぞれ価値観は違うだろうが、もっと自分自身に投資するような使い方はできないものだろうか。

とある記事に掲載されていた話だが、宝くじで2億円があたり、それを全額食べ歩きに使ってしまったらしい。

その人は自分でレストランを作って、お客さんに料理を振る舞っているらしい。

一見して誰も理解できない行動だ。
しかしその人はそのお陰で誰も知り得ることのない料理の知識を得て、それを惜しげもなく世の中の人に提供している。

こんなばかげているけど、素晴らしいお金の使い方もある。

ぼくにその真似ができるだろうか。
ぼくみたいな小心者は、やっぱり保険代わりにちびちびお金を使うのだろうか。
いや、そんなことだけはしたくない。

またありもしない空想に浸ってしまった。
恥ずかしい。