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ぼくにできることは何もないけれど・・・

災害が起きれば一瞬にしてあらゆるものがなくなる。

これまで積み上げて来たものが、大切に守って来たものが、これから残していきたいと思っていたものが、何もかもがほんの一瞬でなくなる。

想像しただけで胸が締め付けられる。

なんと痛ましいことだろうか。

ぼくは幸運にも被災したことがない。

しかし、世の中には今も辛い生活を余儀なくされている方々がたくさんおられる。

この不公平はなぜなんだろうか。

なぜとてつもなく低い確率に当たって、被災されてしまったのだろうか。

ぼくは阪神大震災を経験している。

30年前に神戸を襲った巨大地震だ。

大きは被害を受けずに済んだ。

しかし、すぐ近くの神戸の街はたいへんなことになった。

なぜ彼らだけが住む家も家族も何もかも奪われなければならなかったのか。

運が悪かったという一言で済ませられることじゃない。

せめて一つの被災の程度を薄くして、世界中に人たちが均等に分かち合えるような配慮を神様はしてくださらないだろうか。

今も能登では辛い毎日を送られている方々がおられる。

ぼくには何もできない。

こうやって毎日エッセイを書いたところで何の役にも立たない。

でもいつか何かできるかもしれない。

時間はかかるかもしれないが探し続けてみたい。


1.17 阪神大震災から30年

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鈴々堂/rinrin_dou@昭真
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。