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子供の頃に危険な遊びがあった

子供頃は遊んでいる場所のすぐ横を電車が走っていた。
フェンスというものはない。
大きな角材を等間隔で、地面に打ち込んでいただけ。
だから小さな子供は、その隙間をいくらでもすり抜けていくことができた。
線路内に入ろうと思えばいくらでも入れた。
ぼくも何度も入ったことがある。

今から思えば、なんと危険な遊びだったことか。
一歩間違えば、命を落とす遊びをしていたことになる。

遊びの種類がなかった。
遊びは自分たちで考え出さなければならなかった。
だから危険な遊びも遊びの選択に入ってしまった。

こんな危険が子供の頃に溢れていた。
現代は安全で管理もしっかりしていて、いい世の中になった。

しかしそんな遊びをしているところをもし親に見つかったら、こっぴどく怒られた。
それこそ泣いて謝るくらいに。
親でなくても、通りすがりのおじさんに叱られたこともあった。
危険な遊びは、叱られるリスクを背負いながらやっていた。

そう思うと、現代の子どもたちは親から叱られる必要がないのだろうか。
危険なことをやろうにもできないから、常に安全に遊んでいる子供を叱る必要がない。

現代の子供は叱られると言う恐怖心から解放されているのだろうか。

それなら家庭の環境も、以前とは大きく違ってしまっているのだろうな。

叱られないで安全に遊ぶことができる。
やっぱりいい世の中になったなぁ。

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鈴々堂/rinrin_dou@昭真
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。