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なぜ夢の中に思いもしない人が登場するのだろう

たまに、ほんのたまにだが、思いもしない人が夢の中に出てくることがある。

高校の時にそれほど仲良くなかった同級生、50年近く前の小学校の担任の先生、めったに会うことのない親戚のおばさん・・・。

夢とは言え、ぼくが夢の中で記憶を掘り起こしているはずだが、何故そんな記憶を呼び起こしたのだろうか。

普段の生活の中で思い出すことは皆無な人たちだ。

記憶が抹消されている訳ではないが、無数にある記憶の中から取り出して懐かしむことはない。

夢の中ではあらゆる記憶が掘り起こされているのだろうか。

おそらく夢は毎晩見ているけど、朝目が覚めたらほとんど忘れている。

夢の中では毎晩のようにぼくが記憶している人たにが入れ替わり立ち替わり登場していて、たまたま夢の中の登場人物を何人か覚えていただけのことだろうか。

一体何百人、何千人の人が毎晩夢に登場し続けていたのだろうか。

いや、それもちょっと現実的な話しではない。

例えばテレビ番組で怖い映像を観たら、その夜に怖い夢を見ることがある。

ひょっとして、夢の中に登場した人たちを思い出させるきっかけが、起きている間にあったのかもしれない。

例えば50年前の担任の先生は、それは、それは厳しい人だった。

だから会社に厳しい上司がいてその人に叱られた時に、無意識にその先生のイメージがオーバーラップしたとか。


人の脳の中に仕舞い込まれている記憶は無数にある。

忘れているようでちゃんとストックされている。

その記憶の引っ張り出すのは、パソコンのように画一的な行動じゃなくて、その場の環境や気分に左右される人の感情だ。

感情は気まぐれに記憶を引き出す。

そんなことに一喜一憂する必要もないな。

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鈴々堂/rinrin_dou@昭真
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。