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サッカー日本代表に絶対的リーダーはいないのか
ワールドカップへの出場をほぼ手中に収めた。
いつも同じ話をして恐縮だが、ぼくは選手たちを自分の息子のように愛している。
だからこの結果にホッとしている。
やはり日本代表の快進撃は本物だった。
歴代最強チームと呼ばれているが、全く間違いではない。
久保のテクニックは群を抜いているし、伊藤や三苫のスピードはアジアクラスなら誰もついてこれない。
ディフェンスはメンバーが定着しないのではなく、実力が高い選手が何人もいるから、交代制のように試合に出場している。
かつては毎試合、ほぼ同じメンバーで戦っていたことを思えば、過去のチームと実力差が大きく開いていることが伺える。
一つ気になっていたことがあった。
チームの詳しい内状まではわからないが、今のチームには、かつての中田英寿や本田圭佑のような絶対的リーダーがいない。
彼らはチームが苦境に立たされた時、強い意志を持ってメンバーを引っ張って行ってくれた。
今のチームは誰がチームを引っ張っているのかと気になっていた。
しかし、そんな心配は不要だったみたいた。
似たようなことが職場で起きる。
それまで部署のメンバーを引っ張ってきたリーダー的存在の社員が、突然転勤になった。
その部署は崩壊するのではないかと思えるくらいの衝撃的な出来事だった。
しかし、リーダーがいなくなれば、そのリーダーに育てられた分子たちが、頭角を表してきた。
リーダーがいなくなれば、誰かが代わりをしなければその部署の運営がままならない。
だから誰かにその役が回ってくる。
それを分子たちが役割分担をして連動し始めた。
今の日本代表には絶対的リーダーはいないのかもしれない。
しかし、一人一人がリーダーになっているようだ。
リーダーが複数いるといがみ合うのが世の常だが、彼らは精神的にも成長し、そんなことを超越してくれている。
さすが我が息子たちだ。
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