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サンタクロースの憂鬱

我が家にサンタクロースがやって来るのは、小学生までと子供たちに言い聞かせていた。

サンタさんは予定通り子供たちが中学一年生になったら、ぴたりと来なくなった。

サンタさんもやれやれだったなぁ。

長男が高校生になってから聞いてみた。
「サンタクロースがお父さんだっていつから知ってたんだ?」
「小学四年生から」
「どうしてわかったんだ?」
「友達が言ってた」
長男は悪びれる様子もなく答えた。

と言うことは・・・。

長男はサンタさんがぼくだとわかっていながら、小学四年生から三年間、知らぬふりをしてプレゼントをもらい続けていたということになる。

怒る気などさらさらない。
でもなにか釈然としないのはぼくだけだろうか。

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鈴々堂/rinrin_dou@昭真
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。