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あなたにとっていつまでも聴き続けたい曲はありますか?

会社の先輩と社有車で出張に出かけることになった。

先輩はすでに還暦を過ぎている。

正月に奥さんと島根県に旅行に行く話しをしてくれた。

玉造温泉に泊まって、出雲大社に行って、米子にある美術館に行くらしい。

「出雲大社の近くに竹内まりやの実家があるらしいぞ」
先輩が徐に言った。

「そうなんですか、でも今の若い子は竹内まりやを知っているんですかね」
ぼくが何気なく言った。

「えっ、本当かっ、まさか今の子らは山下達郎を知らないのか?」
「いやー、知らないんじゃないですか」
「えぇぇぇぇっー」
先輩は目を丸くして驚いていた。

ぼくらの世代では知らない人はいない二人だ。

彼らの曲は何百回となく聴いてきたし、今も聴いている。

それなのに若い人たちは知らないのだろうか、確かに違和感が半端ない。

ご存知の通り二人はご夫婦で、数々の名曲を世に送り出してくれた。

二人とも独特の声と世界観があり、山下達郎が竹内まりやに提供する曲は、彼女の声にピッタリ合う。

お互いがお互いのことを深く理解していることが、曲を聴くだけでわかる。

もし若い人たちがこの二人の曲を知らないなら、かわいそうなことだ。

若い人には若い人の流行りの曲があるって?

それはそうなのかもしれないなぁ。

しかしどうなんだろうか。

ぼくはこの二人の曲を若い時から何十年も聴き続けている。

今流行っているKポップを、若い人たちは歳を取ってからも聞き続けるのだろうか。

それは誰にもわからない。

曲の良い悪いを問うている訳ではない。

そんな何十年も聞き続けられる曲に出会えたことが嬉しいだけだ。

若い人たちとってKポップがそんな素晴らしい出会いであるなら、それはそれでいいんだろうな。

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鈴々堂/rinrin_dou@昭真
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。