【ショートエッセイ】雨の朝の憂鬱
雨の日の朝はなんとなく気が重い。
外は薄暗いし、ジメジメしていて目覚めた段階で気分がスッキリしない。
気温が下がるから少し厚着をしなくていいか。
濡れてもいい靴を履いていくことを忘れないように。
天気予報をチェックして降り続くなら普通の傘、夕方までにやむなら折り畳み傘、どちらか選択。
いろいろと準備がわずらわしい。
それに電車の中で濡れた傘をスラックスに擦り付けられた時には、気が滅入る。
相手も悪気はないのだろうが、もう少し気を使ってほしい。
電車に座ることかできたら、ずぶ濡れの自分の傘の持っていく場所に困る。
当然ながら股の間に立てて置くが、倒れないように片手で支えるから、スマホをいじることができない。
最寄駅から会社に行く道中、狭い歩道を皆が傘をさしているから歩きにくい。
傘同士がぶつかるとまた雨に濡れるし、何よりも使わなくていいエネルギーを持っていかれる。
会社に着いたら傘を広げて乾かす。
この一手間が面倒くさい。
たたむのを忘れてたら、同僚から迷惑だとクレームがくる。
とにかく面倒なことが一気に増える。
とにもかくにも、服を着たまま水に濡れると言うことが理にかなっていない。
何で空から水が落ちてくるんだ!
地面から湧いて出てくればいいのに。
何か雨が降っても良いことがないかな?
毎朝の庭の植物の水やりをサボられる。
それくらいかな。
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小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。