【ショートエッセイ】子供の頃、ヒーローになりたかった
子供の頃、ウルトマンになりたいとか仮面ライダーになりたいとか真剣に思っていた。
悪い奴らをやっつける勧善懲悪の象徴。
ヒーローは実在の人物で、実際になれると信じていた。
いつ頃、そんなことあるわけないとわかっただろうか。
覚えてないなぁ。
正義のヒーローって強くて、優しくて、清廉潔白で、邪悪なところが一つもない。
だからいつの時代も子供たちが憧れ続ける。
それって、大人になっても憧れたっていいんじゃないかなあ。
医者や政治家なんて、なってしまえばお金の亡者に変貌するだけだし、芸能人になったらスキャンダルでファンの夢をぶち壊す。
正義のヒーローのイメージとは程遠い。
正義のヒーローは決して人を裏切らない。
正義のヒーローは悪に屈しない。
正義のヒーローは私利私欲に捉われない。
人として完璧だ。
金にまみれた政治家より憧れる価値がある。
他品ごとのようなことを言っているが、ぼくもヒーローに憧れていたなんて、言える人間じゃなくなった。
そうだ、きっとそうだ。
もうヒーローになりたいなんて言える人間じゃなくなったから、邪心に囚われたてしまったから、そう言えなくなっただけなんだ。
それを大人になったから子供染みたことなんか言えないって、別の言い訳にすり替えてるだけなんじゃないのか。
そんな大袈裟な話しでもないかな。
ただみんながヒーローみたいになれば、世の中はきっと良くなるんだろうなぁ。
まぁ、いい歳して正義のヒーローになりたいなんて言えないけどね。
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