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Photo by
icchi_namida
お墓参りは真心をもって
歳を取ったせいか墓参りに行くと感慨深い。
心が洗われるなんて大それたことは言わないが、気持ちが晴れるような気がする。
若い頃から墓参りに行くことは多々あったが、こんな気持ちになったことがない。
それまでは義務的に行っていたという感は否めない。
近いうちにこの墓に自分も入ることに現実味を帯びてきたから・・・、なんてことは冗談だが、墓参りに対する意識が変わってきたのかもしれない。
何と言うか、墓の前で故人に会えたような気になる。
姿が見えるわけではない。
故人との思い出が頭の中で巡り、会いに来たんだという自覚がはっきりする。
当たり前のことだとおっしゃる方もおられるかもしれないが、ぼくはそんな観念すらなかった。
墓石に水をかけて丁寧に磨く。
物を拭いているという感覚ではない。
自家用車を洗うのは表現が良くないが、体裁を取り繕うため。
ペットの犬を洗ってあげるのは、大切な命を育んであげるため。
墓石を洗うのは何ためだろうか。
先祖への感謝の意を表すため、亡くなった故人への敬意を払うため、個人を大切にしろと自分を戒めるため・・・、どれもしっくりこない。
うまく言えないが、体が勝手にそうしている。
目的なんてない、ただ単純にそうしようと思ってやっている。
心の中は無の状態だ。
でもこれが本当の真心じゃないのだろうか。
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![鈴々堂/rinrin_dou@昭真](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126337273/profile_6782a063cb5c70c56f19c9cb07d6c52b.jpg?width=600&crop=1:1,smart)