映画「ある町の高い煙突」に学んだ"動くこと"、
こんばんは
本日は
6月22日公開
映画「ある町の高い煙突」
の試写へ行かせていただきました。
昭和の文豪・新田次郎原作のこの作品
明治の終わり、茨城のちいさな町で起こった鉱山が原因の煙害と闘う人々の姿を描いた物語。
ー1910年、茨城県久慈郡入四間の地主一家に育った関根三郎(井出麻渡)は町で出会ったノルウェー人に「この美しい村は大きく変わるかもしれません」と突然告げられる。
村では、5年前に出来た日立鉱山から排出されている黄色い亜硫酸ガスが原因で農作物が痛んでしまうなどして村人たちは今まさに悲鳴をあげていた。
三郎は意を決して煙害の根源である日立鉱山と闘うべく"青年会"を立ち上げ煙害と村人との闘いがはじまる…
人間と環境、
これは切っても切れないものであり
地球に住む私たちが目をそらしてはいけないものです。
100年前の茨城のちいさな村で
人々が様々な葛藤や努力を経験し、
今ある"生活"を守ろうとした熱意は
今を生きる私たちにとってとても重要なものだと感じた。
主人公の三郎は自身の出世を捨てて
村を守り抜くことを決心していました。
この決意とその行動というのは
日本人にとって故郷というものがどれだけ大事で人生の中で大きな存在なのかということ、
そして義理堅い日本人らしさが表れていました。
排気ガスによって農作物や村の木々が枯れ果てていく様や
村や民たちよりも国や県としての工業的な産物を優先していた資本主義の政府の姿。
100年前の、
あの時代の国柄やそれ故の理不尽さ。
村人たちはそんな滞りに耐えながらも、村を守るために動いた。
そんな健気で、心苦しくて、それでも希望がみえるこの物語は
環境と密接に関わっている私たちへ、改めて考えさせられる課題や行動をみせてくれました。
キャストそれぞれ、エネルギーがあり演技も見応えがありましたし
黒澤作品などで素晴らしい演技を残していた仲代達矢さんの演技はどこか威厳があり、ひとつひとつの所作に息を飲んでしまうほどだった。
茨城の長閑な田舎村から伝わる自然がはこぶ緑の美しさも、
この映画のみるべきポイントです。
何かをつくりだすには
大きな犠牲がいる。
それはこの映画で描かれている環境でもあるし
巨額のお金でもあるし
生活や時間
人生。
けれど、その犠牲に対して
どれほど私たちが向き合えるのか。
向き合うべきは、責任あるのは
国だろう!
なんて私たち国民は思ってしまうけれど
人任せにしていたら不満はいつまで経っても解決されないし
どんな状況であれ、私たちが自ら熱意を持って動き出さねばならないという事実を、この映画は教えてくれたような気がします。
動けば変わる、
ダメだったとしても0にはならないはず。
私なりの解釈ですが観る前より、
ちょっぴり、前向きになれました。
6月22日(土)〜
全国ロードショーです!!
ぜひ、お楽しみください。
ではでは
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