島崎莉乃

映画レビューを中心に投稿します。 CM「minimini オンライン内見編」 広告「リクナビNEXT 転職のそばに」 映画「咲-阿知賀編-」船久保浩子役 お仕事のご依頼はこちらから rinoshimazaki.contact1@gmail.com

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最近の記事

〜これぞ、甘美な悪夢〜「憐れみの3章」を考察

第80回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞、 第96回アカデミー賞11部門ノミネートされた「哀れなるものたち」でその才能を確固たるものとしたヨルゴス・ランティモス監督。 最新作である「憐みの3章」が9月27日より日本公開されました。 今作は「哀れなるものたち」のキャスト・製作陣が再集結。3章から成る物語の中で、同じキャストがそれぞれの章で別のキャラクターを演じる斬新なオムニバス構成です。 その3章は《R.M.F.の死》、《R.M.F.は飛ぶ》、《R.M.F.サンドイッチを食

    • 私たちが求める安らぎの"居場所"とは─────「ヒューマン・ポジション」

      そっと寄り添う
ゆっくり生まれ変わる ───── 「ノルウェーで最も美しい街」と呼ばれるフィヨルド(入り江)に囲まれた街・オーレスンを舞台に、居場所を求める主人公がある答えに辿り着く姿を描く『ヒューマン・ポジション』。 "世界で最も美しい国"と称されるノルウェーに暮らす人々の居場所は、果たしてどこにあるのか? 静かに、私たちへ問いかける。 監督・脚本・編集を務めたのは、ノルウェーの新たな才能であるアンダース・エンブレム監督。 長編2作目の挑戦となる今作は、故郷ノルウェー

      • "若さ"故の絶望「ナミビアの砂漠」感想・レビュー

        大学在学中に製作したデビュー作「あみこ」で注目を浴びた山中瑤子監督最新作「ナミビアの砂漠」 ゆとり世代やら、Z世代やら、悟り世代やら… いつの時代も若者はあーだこーだ言われる存在です。 私の身の回りでも、人生の先輩方は口を揃えて「今の若者は受け身だ」「覇気がない」と愚痴をこぼします。 では、その受け身で覇気がない若者たちに一体何が起きているのか。何が若者たちの生気を奪うのか。 解像度高く"若者"が感じている絶望を映像化し、現代の日本を紐解きながら皮肉る、サイコーに刺激

        • 素晴らしい"第二の人生"の幕開けを描く「ダンサーインParis」感想・レビュー

          現在、WOWOWオンデマンドにてフランス映画の特集がやっておりまして、前々から気になっていた作品「ダンサーインParis(2022)」を観たので感想・レビューをお届けします。 ・バレエ×コンテンポラリーダンス!異色の組み合わせ ・若き女性の人生の転機を通して描くセカンドキャリアへの挑戦 ・現役のプロダンサーが集結した至極のダンス映画 メガホンを取ったのは「パリのどこかで、あなたと」「おかえりブルゴーニュへ」等、故郷フランスを舞台に甘酸っぱい青春や温かい人間模様を描くセ

          電話の音声だけで女性を救えるか?鳥肌級の大どんでん返し!映画「THE GUILTY/ギルティ」感想・レビュー

          今回は2019年公開のデンマークの映画 「THE GUILTY/ギルティ」の感想・レビューをお届けします。 THE GUILTY/ギルティ(2019)・第34回サンダンス映画祭:観客賞受賞 ・アメリカの映画レビューサイト『ロッテントマト』100%の満足度評価獲得 緊急通報司令室に届いたとある女性からの通報で、電話越しの音と声を頼りに救出に挑むクライムサスペンスです。 久々にのめり込む感覚を覚えた、最高に刺激的な作品でした!! ポイントをいくつかまとめてご紹介しますね。

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          青年は何故、殺人犯となったのか/映画「NITRAM/ニトラム」感想レビュー

          2021年公開 「ニトラム/NITRAM」1996年4月28日 オーストラリアのタスマニア島の観光地・ポートアーサーで実際に起きた無差別銃乱射事件。 死者35人・負傷者23人を出した犯人は地元の青年。動機は不明だった。 如何にして彼が犯行に至ったのかを、静かに見つめる実録ドラマです。 メガホンを取ったのは、オーストラリア出身の監督ジャスティン・カーゼル。(監督作「アサシン・クリード」「マクベス」他) 母国オーストラリアを舞台にした作品が多く、実録に基づいた題材を扱い社会

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          いつでも他人事な私たち_「関心領域」レビュー

          第76回カンヌ国際映画祭 グランプリ受賞 第96回米アカデミー賞 国際長編映画賞・音響賞 その他、各国の映画祭で賞を受賞し、世界中から関心を集めた本作が、5月24日より日本での公開が開始しました。 イギリス作家 マーティン・エイミスの同名小説を「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」で映画界に名を知らしめたジョナサン・グレイザーがメガホンを取り映画化しました。 ユダヤ人が大勢犠牲となった「アウシュビッツ収容所」と壁一枚隔てた外に実在する、収容所の所長一家が住む豪勢な一軒家。 本

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          悪魔の子誕生に隠された真実に迫る「オーメン:ザ・ファースト」

          1967年の大ヒットからシリーズ化され、 リメイク作品も作られた「オーメン」。 今回は4/5(金)から公開されている 「オーメン ザ・ファースト」をご紹介します。 ※若干のネタバレを含みます。 悪魔の子"ダミアン"誕生の真実 6月6日午前6時に生まれた孤児を養子として引き取った外交官の男が、次々と悲劇に巻き込まれていくという物語を描いたレジェンドホラー「オーメン」。 1967年公開作の主人公・ロバート(外交官)には、「ローマの休日」で一世を風靡したグレゴリー・ペック。

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          話題作「オッペンハイマー」世界を変えてしまった男

          今年度のアカデミー賞をはじめとした賞レースで数々の賞を総なめしている話題作「オッペンハイマー」。 『原爆の父』と呼ばれたJ・ロバート・オッペンハイマーの伝記映画である本作。 「インセプション」、「テネット」等、 異次元の世界を唯一無二のクオリティで作り出すクリストファー・ノーラン監督の最新作ということもあり、ファンの多い日本でも注目度が高く上がっていましたが、題材の問題から日本での公開時期は暫く未定でした。 ですが、 昨年12月に日本で公開することが決定され、 私自身も公開

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          健やかに、

          こんばんは 島崎です。 ここ1週間は雨続きで、 気温も上がったり下がったり 皆様、体調崩されてないでしょうか? 私はなんとか、 なるべく寝れる時は寝て、 お水を沢山飲んで 無理をしすぎないことを心掛けて楽しく笑って生きています。 さてさて、 こちらのnoteではお知らせしておりませんでしたが、来月にライブを開催します。 大切な仲間である2人とステージに立ちます。 内容は詳しく言えませんが、 3人らしさを散りばめたライブになると思います。 また、少しメモリアルで特別

          健やかに、

          ご挨拶_2024.

          皆様 明けましておめでとうございます。 2024年を迎えましたね。 昨日、元旦は鎌倉の八幡宮様に初詣のご挨拶をして参りました。 毎年、凄い人で本殿に辿り着くまでに規制がかかっているので、到着から小1時間は待ちますが。 お願い事をする身なので、一苦労をして神様にお会いするということで。 お願い事は毎度自分周りのことが中心になってしまいましたが… まずはどうかこの国が、この世界が、何事もなく平和に過ごせる時が一日でも早く訪れるよう、今、改めて強く願います。 何故、このタイ

          ご挨拶_2024.

          映画「ナポレオン」感想・レビュー

          どうも。島崎です。 今月から公開されているリドリー・スコット監督最新作 「ナポレオン」鑑賞。 公開日に観てから興奮冷めやらぬ! 至高品を堪能した気分…色々と書かせてください。 作品詳細・あらすじ ”フランスの英雄”と称されたナポレオンの生涯を大スケールで描いた伝記映画。数々の戦いに勝利し、フランス皇帝にまで上り詰めた軍人の姿と、妻・ジョゼフィーヌへ愛を捧げた一人の男としての姿をドラマティックかつリアルに捉える。 「ブレードランナー」「エイリアン」等、数多くのヒット作を

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          大変ご無沙汰しております

          タイトルの通りです。 誠にご無沙汰でございます。島崎です。 気が付けば、2年前の投稿が最後になっていました。 (体感では瞬きしたぐらいのスピード) 書かなくちゃ、書かなくちゃ、と思って思って思いまくって2年経ちました。 これが大人になるということでしょうか。 そしてこのnoteを書き始めたのが5年前。 私、青かったですね。 あの頃の気持ちを一生懸命思い出していました。 物事の考え方や捉え方は多少変わったかな。 自分で変わったと思っていても、周りから見たらそんな大差ない

          大変ご無沙汰しております

          今年のこと

          ご無沙汰しております。島崎です。 皆さまお元気にしていますか? あっという間に年の瀬で、あと数時間もしたら新年というタイミングになってしまいました。 歳を重ねるごとに時の早さを感じるものだと周りの大人から散々言われてきましたが この一年でやっとその意味が分かるようになりました。 歳を重ねるから、というよりは ほぼほぼ仕事が忙しくなるから、時の早さを感じるんだろうなぁとは思いながらも 10代の時に感じていた時とは明らかに違う時間の流れの中に生きているのだろうなと、なんと

          今年のこと

          【オンライントークイベント開催!】舞台出演に伴い、ご来場者限定の1on1オンライントークイベントを実施いたします。

          いつも島崎莉乃を応援してくださり、ありがとうございます。 2021年7月22日(木・祝)〜7月25日(日) CONTE STAGE「喫茶店の猿」in池袋西口GEKIBA への島崎莉乃出演に伴いまして、島崎名義でチケットをご購入いただいたお客様へのオンライントークイベントの開催が決定いたしました! 日時:8月6日(金曜日)19:00〜23:00 ※終了時間は前後する可能性がございます。 島崎名義でのチケットご購入の方のみでご参加いただける1対1のトークイベントとなっており

          【オンライントークイベント開催!】舞台出演に伴い、ご来場者限定の1on1オンライントークイベントを実施いたします。

          五、

          お久しぶりです またもや時間があいてしまいました。 失敬、失敬。 さて、五月はあっという間に過ぎて 六月を生きるようになりました。 個人的に、五月に入ってから身の回りの色んな事柄が変化していて、心も身体も忙しない毎日を送っていました。 「あ、今がこういう時期なのか」 と痛感することが多くて ただ、必死に、現在に食らい付いていきたいと 心から思っています。 長かった冬があけてきたような、 もう季節的には夏に差し掛かるんですけれども そんな感覚です。 視界も思考